2014年12月より提供予定の「G Development」には、パートナーとしてauなど11社が第一弾として参加。「ユーザーがGunosy上でマンガを読んだり、ラジオを聞いたりすることができる」(竹谷COO)とし、「ニュースキュレーションアプリ」にとどまらない「情報キュレーションアプリ」への脱却を図るという。その結果、1年後には100メディアに月500万PVをアクセスバックし、提携企業500社、広告からの取引件数月25万件を目指すとしている。
発表会では、「G Development」に参加する企業のうち、アルバイト情報サイト「ジョブセンス」を運営するリブセンスの中島真・取締役経営企画部長と(関連記事)、格安航空券・海外ツアーの検索・予約サービス「DeNAトラベル」を提供するエアーリンクの土屋益雄・マーケティング本部長が、ジャーナリスト・作家の佐々木俊尚氏とともにトークセッションに登壇。「検索エンジン以外のマーケットへの期待がある」(中島氏)、「スピード感がすごい。新しい商品、サービスの開発をご一緒できれば」(土屋氏)と参加の意図を説明した。同席した佐々木氏も、消費者が情報の閲覧から購買に至るまでの垂直展開が実現することについて「新しいエコシステムに変わる可能性があるのでは。日本初のビジネスを切り開いてもらいたい」と好意的だ。
スマートフォンアプリやサービスでは、「LINE」が2014年10月に決済サービスやモールなどのほか、ソニー・ミュージックエンタテインメントやエイベックス・デジタルらと定額制音楽サービス「LINE MUSIC」を設立すると発表。KDDIもモバイルサービスの橋渡しを目指す「Syn.」(シンドット)構想を打ち出しており、スマホ時代のプラットフォーム化の動きが進んでいる。これらと比較して、「Gunosy」は各メディア・提携企業のコンテンツを軸にした「情報プラットフォームの性質が強い」(竹谷COO)という。
しかし、新UIで「チャンネル」が前面に出ることにより、ユーザーにマッチした記事をSNSから分析して表示するという従来の「キュレーション」がどのように生かされるのか、発表会で具体的な例は示されなかった。「年明けにやれたらいい」(竹谷COO)というテレビCMなどキャンペーンでの露出のほかに、他サービスとの差別化を図ることができるかに注目が集まりそうだ。
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