Gunosyユーザーはどんな人? 膨大なデータから行動履歴が見えてきた仕事をしたら“ニュースアプリ”ができた(前編)(1/6 ページ)

» 2014年04月23日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
ビールを飲みながらでも、簡単にニュースを読める時代に

 4月×日。青山一丁目(港区)にある、とある焼き鳥屋でO君がこんなことを言ってきた。

 「ドイさんって、ニュースアプリ使ってます? Webにはたくさんの記事があるけど、それをひとつのアプリで読むことができるアレね」

 ワタクシのスマートフォンにもいくつかのアレが入っている。例えば、SmartNews、Antenna、Gunosy、Pressoなど。片手でさまざまなジャンルのニュースを読むことができるので、便利は便利。手羽先、砂肝、なんこつを食べながらでも読むことができるので、便利は便利。ビールをグビグビ、日本酒をチビチビ飲みながらでも読むことができるので、便利は便利。

 しかし、なぜか「飽きてしまった」のだ。もちろんニュースに飽きたのではないし、アプリに飽きたのでもない。「飽きた」という表現が間違っているかもしれないので、周囲の人間に聞いたところ、複数の人から「オレも飽きた」「ワタシもワタシも」という答えが返ってきたのだ。

 なぜニュースアプリを使うと飽きるのかな? と、つぶやいたところ、O君はニヤリとして、こんなことを言ってきた。「その疑問、ぶつけてみましょうよ。Gunosy(グノシー)に知り合いがいますんで、紹介しますよ」と。

 えー、なんかケンカを売ってるみたいじゃないですか。面倒だなあ……と思っていたら、再びO君。「いや〜、ドイさんの記事、ニュースアプリでちょいちょい見かけますよ。それに『ニュースアプリはなぜ飽きるのか?』――そんなタイトルの記事を書けば、絶対に読まれますって。間違いなし!」

 ふむふむ。よくよく考えてみたら、ニュースアプリには普段からお世話になっているし、どんな記事が読まれているのか――読者の行動履歴のようなものを教えてもらったら、今後の取材に役立つかもしれない。そんなこんなで、ニュースアプリ「グノシー」を運営している福島良典社長にうかがった。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。

プロフィール:

福島良典

グノシー代表取締役 共同最高経営責任者

 1988年愛知県生まれ。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの普及により情報量が肥大化していることに課題を感じ、大学で専門に扱っていたデータマイニングを応用したサービスを構想。東京大学大学院在籍中の2011年10月、「情報を世界中の人に最適に届ける」ことをミッションとしたサービス「Gunosy」を友人と3人で立ち上げ。2012年11月に法人化。


       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.