今回は「あんなにのめり込んでいた人が株をやめるなんて……」というお話。2013年に安倍政権となってから日経平均株価は2倍以上になりました。ダウ平均も最高値を更新し、世界の経済が活況となっています。
利益が目標としていた金額に届いたからやめる、というのであれば納得のハッピーエンドです。しかし、人はもうけたときほど欲張りになってしまうもの。「運用に失敗して、これ以上の損失は出せないから手を引く」、やめる理由としてはこちらの方がよく聞きます。もうかっているときに株をやめるにはそれだけの理性が必要なんですよね。
あずさのように、恋愛や勉強など、投資よりも夢中になれるものができたから、という理由もありそうです。ただしこの場合は、しばらくの間相場のチェックなどをしなくなる程度で、ほとんどの人は証券口座を畳むまでには至らないでしょう。そうなると、身の周りが落ち着けばまた株の世界に没入することになるかもしれません。投資とは一生お付き合いを続けることになるかもしれないのです。
そうでなくても、経済に関するニュースはあなたの身近にいつでも溢れています。ちょっと耳を傾けてみると、あなたの人生にとってきっといいことがあるはずです。この『カブジェネ』もそんなお手伝いができていたらいいのですが。
さて、ここまであずさとはるかの経済を巡るアレコレにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。今回で「カブ・ジェネレーション」はいったんお休みをいただくことになりました。またお会いできるようになったら大変うれしいです。ご意見やご感想、ご要望などありましたら、ぜひ編集部までお寄せください。
今回で『カブ・ジェネレーション』はいったんお休みとなります。私事ですが、私も「ITmedia エンタープライズ」編集部へと異動になり、カブジェネを卒業することになります。担当した期間は1年ぐらいでしたが、この短い期間でもビットコイン騒動や消費増税など、株価を動かすさまざまな出来事がありました。バックナンバーを見てみると思い出に浸れるかもしれません(笑)。
『カブジェネ』第1回を掲載した2009年4月3日の日経平均株価は8749円。それから5年半経って、直近では17459円とほぼ倍になりました。2014年からNISAが始まったこともあり、この間に投資を始めた人も多いのではないでしょうか。
「資産が○年で○倍に!」といった耳触りの良い話が流れやすい投資界隈。しかし、うまくいく人がいる一方、うまくいかない人が多いのもまた現実です。自身も投資している雄山先生が、煽りの情報とは一線を画し、個人投資家目線で描いた『カブジェネ』が、投資のありのままの姿をお伝えできていればこれほどうれしいことはありません。日経平均株価がいくらになったときか分かりませんが、またどこかでお会いできれば!
本連載『カブ・ジェネレーション』が単行本『新感覚投資コメディ 株に恋して』(中経出版)となって、2013年11月26日に発売しました。ハゲタカくんのスピンオフや作者自身のしょっぱい過去、オススメ(?)優待情報などなど、本でしか読めない描き下ろしも盛りだくさん。あずさとはるかの投資を巡るドタバタコメディ、どうぞお楽しみください!
→『新感覚投資コメディ 株に恋して』(中経出版)
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。ぷら@ほ〜むで『国会萌えコメディ政界のまんががこんなにユルいわけがない』を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。カブ・ジェネレーション単行本『新感覚投資コメディ株に恋して』(中経出版)が2013年11月26日に発売。「ハゲタカくんの華麗な日常」ほか描き下ろし漫画もたくさん。
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