1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
先週、NPO法人の代表を務めていた大学生が小学4年生の「放送部の中村」になりすまして開設した「どうして解散するんですか?」というサイトが大きな話題になった。
「あべそーりが約束をまもんないでお金をムダづかいするのがりゆうです。11月18日にあべそーりが解散するって言ってから、なんでなのか分からなくて、学校のみんなをあつめてサイトをつくることをきめました!」
なんて調子で、ベタすぎる“子どもらしさ演出”が怪しいとされ、開設わずか数日でバレてしまったわけだが、ここまで話題になった理由は当の「あべそーり」自身がFacebookで「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為」と叩いたことが大きい。
この発言を取り上げた反安倍路線のメディアは「若者の些細(ささい)なイタズラに目くじらたててヒステリックだ」みたいな批判をするが、個人的には首相の反応もいたしかたがない気もする。
第一次安倍政権は、『朝日新聞』やらのプロパガンダに敗れたと言ってもいい(関連記事)。そういう苦い経験がある人が、蓮舫やら“民主くん”が嬉々として拡散するようなサイトに対して寛容になれるわけがない。もちろん、大学生を卑怯とバッサリやった後、首相が言及した「選挙目当ての組織的な印象操作」に対する牽制という意味もあったのだろう。
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