2年半の摩天楼生活で、イチローがヤンキースの面々に見せた“流儀”赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2014年12月04日 08時00分 公開
[臼北信行,Business Media 誠]
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ヤンキースでもブレなかった“イチローの流儀”

 気がつくとチームの中に溶け込めず、本領を発揮できないまま終わる日本人メジャーリーガーをこれまで幾度となく見てきた。しかし言うまでもなくイチローは例外である。彼のように自分の言葉でチームメートとコミュニケーションを取り、そうかと言って相手にへりくだるわけではなく自己主張することも忘れないというスタイルはよほどの強い精神力と自信がなければ貫き通せない。

 「イチローは我々に“Attitude(姿勢)”という言葉を植え付けた。どんな時もどんな場所でも彼は自分を変えない。真のプロフェッショナルだ」と語ったのはキャッシュマンGMである。

 2年半に渡ってプレーしたヤンキースでもブレなかった“イチローの流儀”は間違いなくチームにカルチャーショックを与え、賞賛された。次の新たなステージにも不変の姿勢で臨むイチローの心構えをすべて模倣することは難しいだろうが、少しでもその領域に近づきたいと思うのはきっと私だけではないだろう。

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