高級でも格安でもないスマホを――VAIOがスマホ市場に参入type P以来の付き合い、日本通信と

» 2014年12月25日 15時35分 公開
[伏見学,Business Media 誠]

 ソニーのPC部門が2014年7月に独立したVAIO(関連記事)と、仮想移動体通信事業者(MVNO)の日本通信が協業してスマートフォン市場に参入する。12月25日に両社が発表した。現在のスマホ市場における“隙間”を狙う。

今年7月に開かれたVAIO設立発表会 今年7月に開かれたVAIO設立発表会

 端末は共同で開発。提供するサービス価格(端末代+通信費など)は、大手キャリアが提供する価格帯と、イオンや家電量販店などが提供する「格安スマホ」の価格帯の間を埋める設定になるという。「現状のスマホ市場は“高額”と“格安”の二極化が進んでいる。その中間にあたるサービスを日本通信は以前から模索しており、今回のVAIOとの提携に至った」とVAIO広報は説明する。

 対象となるユーザーは、高機能スマホのような高額な料金は払えないが、格安スマホでは物足りないと感じる若年層などを想定する。

2009年発売の「VAIO type P」 2009年発売の「VAIO type P」

 VAIOと日本通信は、2009年にソニーが発売したミニノートPC「VAIO type P」(関連記事)に日本通信のSIMカードを搭載していたとき以来の関係で、前から新たな共同企画を検討していたという。

 2015年の初旬には、製品概要や価格などの詳細を明らかにするとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.