遊び心満載! 即決で商品化した「鉄道キャラメル」はいかが?杉山淳一の時事日想(1/4 ページ)

» 2014年12月26日 08時00分 公開
[杉山淳一Business Media 誠]

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP


これ、なーんだ?

左から、京浜東北線、中央線、山手線……? 左から、京浜東北線、中央線、山手線……?

 真四角な箱に電車の絵が描いてある。実はこれ、中身は皆さんがよくご存じの明治の「サイコロキャラメル」だ。1927年に登場して以来、87年も売れ続けているロングセラー商品。そのサイコロキャラメルのパッケージが電車になった。商品名は「鉄道キャラメル 京浜東北線」「鉄道キャラメル 中央線」「鉄道キャラメル 山手線」だ。12月1日からJR東日本の駅売店「KIOSK」、コンビニ型店舗「NEWDAYS」などで限定販売されている。1パッケージ5箱10粒入りで162円(税込み)。

正解は「サイコロキャラメル」の電車パッケージ版。JR東日本の駅売店で数量限定販売 正解は「サイコロキャラメル」の電車パッケージ版。JR東日本の駅売店で数量限定販売

 これは良いアイデアだ。3つの点で分かりやすい。1番目は電車。鉄道ファンや電車好きのハートを直撃する。2番目に形。パッケージからサイコロキャラメルだとすぐに分かる。3番目は品質。サイコロキャラメルの中には銀紙にくるまれた、ちょっと粒が大きめのキャラメルが入っている。大人にとっては子どものころに親しんだ懐かしい味。最近の子どもは知らないかもしれないけれど、大人は品質を知っている。だから安心して子どもにもプレゼントできる。

中身はキャラメル。銀紙も電車の絵がプリントされている 中身はキャラメル。銀紙も電車の絵がプリントされている

 というわけで、普段は「鉄道グッズを買うお金で切符を買ったほうがいい」と思っている私も、KIOSKで3種類を2個ずつ買ってしまった。大人買いだ。そして友人のお子さんに全種セットをプレゼント。その後、自分でも並べて遊んでみたくなって買い足した。3種類を1つずつ買っても500円玉でお釣りがくる。そんな価格の手ごろさもいい。くっ、こんな手に引っかかるなんて……いや、引っかかってしまう私ってカワイイよね。そう思わせる力がある。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.