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» 2015年01月09日 08時00分 UPDATE

杉山淳一の時事日想:石破大臣も興奮! ウワサの583系「鉄コン列車」に潜入してきた (2/6)

[杉山淳一,Business Media 誠]

「鉄道コン」に絶妙なルート

 「鉄道コン」は、未婚の男女の出会いのきっかけとして流行の「街コン」と、鉄道旅行を融合させたイベントだ。主催は衆議院議員の小池百合子氏が会長を務める「婚活・街コン推進議員連盟」。企画運営は「街コンジャパン」などで数々の街コンを開催、紹介しているリンクバル。旅行企画と実施については日本旅行が担当した。数々の鉄道旅行を企画する日本旅行が、鉄道ファンに人気の「583系電車」を使う日帰りツアーということで、取材させていただいた。

鉄道ファンに人気の583系寝台特急電車 鉄道ファンに人気の583系寝台特急電車
前後で異なるヘッドマークを付けていた 前後で異なるヘッドマークを付けていた

 行程は品川駅を10時23分に発車し、鎌倉駅に12時29分着。鎌倉の街でフリータイムを楽しんだ後、16時に鎌倉駅集合。鎌倉駅16時24分発、品川着17時10分着。往路は約2時間、復路は約50分。この時間差は「往路で語らいの時間を長く取りたかったから」とのこと。この要望は主催者から日本旅行を通じてJR東日本の担当者に伝えられた。

 設定されたルートが興味深い。横須賀線で直行せず、根岸線経由で距離を稼ぐ。それだけではなく、途中で貨物線を経由し、さらにはいったん貨物操車場に列車を待避させてしまうのだ。

 品川駅を出た列車は、横須賀線ルートで西大井駅や武蔵小杉駅を経由して、鶴見駅で東海道本線に合流。ただし、東海道本線は旅客線ではなく貨物線に入る。そして鶴見駅の貨物列車用待避線に停車した後、進路を逆転させて南武線に入り、浜川崎駅付近の操車場で待機。ここで約20分間停車して、また鶴見駅に戻る。そのまま貨物線を進み、みなとみらい地区の高島トンネルを潜って桜木町駅に顔を出す。ここから根岸線で大船に向かい、横須賀線に入る。

鉄道コン列車、往路のルート図。青が貨物線区間。帰路は横須賀線ルートだった 鉄道コン列車、往路のルート図。青が貨物線区間。帰路は横須賀線ルートだった

 ごくまれに「貨物線体験ツアー」が行われる程度で、通常の旅客列車は走らないルートだ。まるで鉄道ファンに対する大サービスである。これには私も大興奮。高島線には乗ったことがあるけど、浜川崎ルートは初めてだ。しかも583系で乗れるなんて!

 参加者の鉄道ファン男子も大喜びに違いない……と思ったら、誰も窓の外を注視しない。向かい側に座った女子と和やかに談笑中、いや、かなり盛り上がっている。偉いぞ日本男子。鉄道コンの趣旨をよく分かってるではないか。あっ、早くも善男善女がスマホをかざし合って連絡先を交換している! 傍観していて、なんだか悔しい。私も参加者のほうで乗りたかった……。今回の募集は男女ともグループ単位。同性のお友だちがいないと参加できない。友だちが多い人は人柄も良いだろうというわけで、この仕組みは異性に安心感を与えているようだ。SNSっぽいノリかもしれない。

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