往路では3回の座替えが行われた。各車両のボックス席に座った男子2人のうち、進行方向最前部の2人が最後部へ移動。順繰りにボックスを1つずつ移動する。盛り上がったグループがなかなか移動せず、名残惜しそうな表情が印象的。面白かったところといえば、会話のきっかけが「583系」だったグループが多いそうだ。
男子から話しかける場合、「この電車はね……」と始まる。だけど、席が替わると同じ手は使えない。女子に「その話はさっき聞きました」なんて言われると、新たな話題を探さなくちゃいけない。席替えのたびにハードルが上がっていく。男子のコミュニケーション力が試されたかも?
参加者に話を聞いたところ、男子はやはり鉄道ファンが多い。でも、鉄道ファンの友人に連れ添ってきた男子は鉄道に興味が無かったりする。女子も鉄道ファンではなく「鎌倉に行ってみたかった」という声が多い。「出会い」を挙げる人が男女とも少なかったけど、きっとそれって承前だからだろう。「珍しい電車に乗りたい」「鎌倉に行きたい」、それにプラスして「若い人同士のツアーなら楽しそう、出会いもありそう」という感覚のようだ。
私はネットで婚活パーティの悲喜こもごものエピソードを読んでいたものだから、てっきり、列車内で壮絶な異性の取り合いバトルが繰り広げられるのではないか、と怖いもの見たさだったけれど、その期待(?)は外れた。鉄道コンは気軽な合コンであった。パーティ感覚のツアーだ。「寝台兼用の583系だから、1両は寝台車にして、カップルが成立したら寝台車に……」なんて思った私はヨコシマすぎる。反省した。皆さん、とっても楽しそうだ。私もあと20歳若かったらなあ……。
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