高速路線バスの年間利用者数、日本一のバスターミナルが九州にある。西日本鉄道が運営する「西鉄天神高速バスターミナル」だ。2015年3月に「第2の創業」と位置付ける大幅改装が完了し、若い女性をメインターゲットにさらなる利用者増を狙っている。
「飛行機や鉄道に比べると移動時間は長いが、高速バスの旅も悪くはない。むしろ想像以上に楽しい、と思ってもらいたい」
3月21日に開かれたグランドオープンイベントで、西日本鉄道の庄山和利部長(自動車事業本部営業企画部)はリニューアルの狙いをこう話した。高速バスの振動が伝わりにくくした待合室、女性目線を意識して休憩スペースを広く設けた化粧室、若者に人気のコーヒーチェーン、コンビニエンスストア、旅先の情報を発信するデジタルサイネージを採用するなど、単なる高速バスの発着拠点としてではなく、旅への期待感を引き立てる空間作りを意識している。
もともと長距離高速バスの発着地として多くの旅行者が利用するバスターミナルが、新しい空間提供で高速バス旅行のイメージをどう変えていくのか。他のバスターミナルにはない魅力とは何か。取材してきた。
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鉄道からバス転換で浮かび上がる、ローカル線の現実Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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