インタビュー
» 2015年04月08日 08時08分 公開

レトルトカレーはブランドが多いのに、なぜカレールーは少ないのか水曜インタビュー劇場(4/5 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

お父さん、かわいそう

土肥: バーモントカレーを発売した1960年代って、カレールーを扱う会社ってどのくらいあったのでしょうか?

広報部: ちょっと分からないです……ただ、いまよりもかなり多かったですね。その後、家庭用カレーだけでなく、カレー事業から撤退する企業が増えました。

土肥: いまは大手でいえばハウス食品、エスビー食品、江崎グリコの3社くらいですよね。一方、レトルトカレーを扱う会社はたくさんある。ご当地カレーを含めると、どのくらいあるのかよく分かりません。なぜレトルトカレーを扱う会社は多く、カレールーを扱う会社は少ないのでしょうか?

広報部: レトルトカレーを製造するには加熱殺菌をしなければいけません。その技術というのは、缶詰の製造設備と似ているんですよね。小さな設備でつくることができます。一方、カレールーの場合、大量生産しなければ採算をとるのが難しい。なので、どうしても設備が大きくなりますね。

土肥: 大手でなければ大規模な設備を運営していくことは難しいわけですね。なので、体力のある企業が残った。

広報部: あと、レトルトカレーの場合、自分好みのモノを選んで食べることができますよね。例えば、大人は辛口、子どもは甘口といった感じで。一方、ルーの場合は鍋の中にひとつの味しかつくることができません。お客さまは、いわゆる“指名買い”でブランドを購入される。そうしたこともあって、徐々にブランドが集約されていったのではないでしょうか。

土肥: 冒頭の話に戻りますが、家族の誰の胃袋をつかむかによって、どのブランドにするかが決まるということですね。そうなると……お母さんか子ども。お父さん、かわいそう(笑)。

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