クレジットカード払いでお得に納税する方法5月は自動車税納税

» 2015年04月10日 06時00分 公開
[堀聖人マネーの達人]
マネーの達人

 一昔前は、バーコード付きの納付書をコンビニや納税窓口に持っていき納税することがほとんどでしたが、最近では、Web上でのクレジット決済サービスが少しずつ拡がっており、利便性を感じている人もいるかと思います。

 東京都では2015年4月1日から、「公式 都税 クレジットカードお支払サイト」を通して、自動車税を含めた各税目が支払可能となっており、納税におけるクレジット決済サービスを拡大しています。

 窓口での支払い、あるいはWeb上決済を選択するかは個人の選択ですが、よりお得に納税したいなら、クレジットカードとnanacoカードを併用する方法がおすすめ。この方法は、最寄りのセブン-イレブンに足を運ぶ必要はありますが、クレジット払い手数料以上にポイントを獲得することが可能です。

納税には、クレジットカード×nanaco

 なぜクレジットカードとnanacoがお得になるのか、簡単に説明します。例えば、あなたが支払うべき自動車税が3万4500円(総排気量1.5リットル以下)だとします。

 現金支払いなら手数料は0円。クレジットカード払いのケースでは、東京都ならば税込315円の手数料がかかります。利用するクレジットカードのポイント還元率が0.5%なら、約172円相当のポイント獲得。つまり、手数料のほうが高い計算になります。

 もちろん、東京都がクレジット払いを導入したのは、お得な納税が狙いではなく利便性の一環でしょうから、納税者のポイント還元率を考えていないのは明らかですが、ともかく、315円分以上のポイントが獲得できたら間違いなく得で、実質的な減税とも言えます。それが、クレジットカードとnanacoを併用した方法です。

1. nanacoへチャージするクレジットカードの選別

 ポイントは、クレジットカードでnanacoカードにチャージすること。その理由は、現金チャージ+納税では、ポイントは一切もらえないからです。nanacoの決まりで、「税金支払い時はポイント付与なし」という規定があります。

 しかし、クレジットカードでnanacoへチャージすれば、クレジットカード自体のポイントは獲得できます。問題なのは、どのクレジットカードでもnanacoポイントをチャージできるわけではない、という点。以下はnanacoポイントをチャージでき、かつ高還元率のクレジットカードです。

【リクルートカード プラス】

年会費:2000円(税抜き)

基本還元率:2.0%

※このカードのクレジットブランドはJCBのみ


【リクルートカード】

年会費:無料

基本還元率:1.2%

※リクルートカードはJCBとVISAの2種類あり、どちらもnanacoへのチャージが可能


【楽天カード】

年会費:無料

基本還元率:1.0%

※楽天カードではJCBのみnanacoチャージが可能


 この3カードは、メインカードとしてもおすすめできますし、コスパや利便性の面で申し分ないカードですので、お持ちでなければ取得を考えてもいいでしょう。

2. Web上でクレジットカードからnanacoにチャージ

 クレジットカードを選んだら、次はnanacoへのチャージです。

(出典:nanacoクレジットチャージのサイト)

 nanaco会員は、会員メニューの「nanacoクレジットカードチャージ」から簡単にチャージできます。nanacoカード本体にストックできるのは最大5万円。自動車税は、総排気量2リットル以下なら3万9500円、2.5リットル以下なら4万5000円ですから、ほとんどの人は5万円以下の納税で問題ないと思います。もし、納税額が5万円以上になる場合は裏技を使います。

裏技:nanacoカードで5万円以上の納税をする方法

 nanacoカードにチャージをすると、チャージした金額が「センター預り」となります。セブン-イレブン併設のセブン銀行ATMにて「残高確認」をすると、センター預り分がnanacoにチャージされるという仕組みになっています。

 nanacoにチャージできるのは最大5万円ですが、センター預り分とカード内残高金額それぞれ最大5万円となります。ですから、センター預り5万円、カード内残高5万円の状態でセブン-イレブンのレジに行きましょう。レジでの支払い時、店員に「残高確認」をしてもらえば、最大10万円までの自動車税を払うことができます。


3.受け取れるポイントはいくら?

 この方法でnanacoにチャージしたら、あとはセブン-イレブンのレジで納税するだけ。ちなみに、3万9500円の自動車税を先に紹介したおすすめのクレジットカードとnanacoで支払った場合、受け取れるポイントはいくらか計算してみました。

【リクルートカード プラス】

リクルートポイント:3万9500円×2%=790ポイント


【リクルートカード】

リクルートポイント:3万9500×1.2%=474ポイント


【楽天カード】

楽天ポイント:3万9500円×1%=395ポイント


 この方法なら、315円の手数料を払っても還元されるポイントのほうが上回ります。もらえるポイントはしっかりもらい、お得に納税しましょう。(堀聖人)

著者プロフィール:

堀聖人

マネーの達人 編集部ライター

「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を生かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。

保有資格:第二種証券外務員資格


 →堀聖人 バックナンバー

copyright (c) "money no tatsujin" All rights reserved.