かつてのスーパースター・清原和博氏は、球界に復帰することができるのか赤坂8丁目発 スポーツ246(4/5 ページ)

» 2015年04月23日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]

清原氏の球界復帰は不可能?

 それを証明するような話が実際にある。一部のメディアで「これまで昵懇(じっこん)だった清原氏と最近は距離を置いている」と報じられた某球団の主力が筆者に先日、こう本音を吐露したことがあった。

 「1年ぶりの番組出演となった『金スマ』、見ましたよ。いろいろあった清原さんが、ああやって久しぶりに公の場に出てこられたので少し安心しました。ただ正直に言えば嬉しかった半面、虚しい空虚感やさびしさを強く覚えたのも事実です。

 こういう状況になるとやっぱりどうしても連絡を取ったり、直接会話したりするのは難しくなってしまいますよね。でも清原さんには教えていただきたいことが山ほどたくさんあるんです。あれだけの名選手だったのだから、自分としては球界に帰ってきてほしい。何と言っても清原さんは自分にとっていまだに憧れの人であり、スーパースターなんですからね。そう思っている選手は自分だけじゃない。決して大人数ではないかもしれないけれど、ちゃんといるんです」

 その主力は清原氏に関し、関係修復を強く願っているだけでなく「何らかの方法で球界に戻ってくることはできないんでしょうかね」とも本気で言っていた。

 では清原氏の球界復帰は不可能なのか。必ずしも、そうとばかりは言い切れないようだ。日本野球機構(NPB)の関係者は「これはあくまでも例だが」と前置きした上で、次のような1つの復帰プランを提案した。

 「身の潔白を証明するしかない。今はとにかくクリーンであり、自分は生まれ変わったんだということを世にアピールするのです。夜な夜な酒を飲むような生活とも完全に決別し、それこそ修行僧のような反省の日々を過ごす。出家して仏門に入るのもいい。人と人とのつながりとは何かをもう一度学び、大学・高校のアマチュア指導者として再出発を果たすのもありだと思う。

 意外と言っては失礼かもしれないですが、名門と呼ばれる複数の大学や高校の野球部から『清原さんにぜひ指導してほしい』というラブコールは結構聞こえてきているんですよ。とにかく原点に立ち返れば、清原さんは目覚めるのではないでしょうか。数年間でもいいからアマチュアで汗にまみれながらかつての輝きを取り戻せば、プロ野球の現場指導者としての復帰への道筋は確実に見えてくる。清原さんは間違いなくそれだけの逸材なんですからね」

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