そのとき、私が考えた代案は、次の4つでした。
ミーティング中のボスにこの旨をメールで送りました。すると終わって出て来るやいなや、「コーヒーを頼む。それから2と4のオプションはあり得ない」と言ったのです。この言葉で、1と3が生きていることが分かりました。
あとは必要な手配を整え、同時に先方に事情を説明してこちらの提案を気に入ってもらえるかどうか、もしくは先方に別の希望があるかを確認し、あればそれに沿って進めていくことになりました。
どんなときにも、どんな場合にでも必ず「理想に限りなく近い代案」をあらかじめいくつも準備しておくことは、自らの身を助けます。これは秘書だけでなくエグゼクティブ自身がふだんから「1を言われたら10の答えを用意しておく」くらいの意識でいるからです。
「できる」と言われるビジネスパーソンほど、この代案の「引き出し」をたくさん持っています。お客さまとの交渉のとき、満を持してこれで大丈夫という案で臨んだとします。でも、人はそれぞれ。そこで突然思いもしないリクエストが飛び出したとき、この「引き出し」が活躍するのです。
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