男性向けシェービング市場を盛り上げる、新ビジネスとは?来週話題になるハナシ(3/3 ページ)

» 2015年07月24日 08時00分 公開
[藤井薫ITmedia]
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大手ブランドも必死

 ただそんな無名ブランドの動向を、大手ブランドが黙って見ているはずがない。業界最大手のジレットも、2014年に「Gillette Shave Club(ジレット・シェイブ・クラブ)」という、同様のサブスクリプション・サービスをオンラインで立ち上げている。

ジレットが販売する「Fusion ProGlide」

 従来、シェービング商品の購入場所といえば、大手ブランドがほぼ独占しているドラッグストアなど小売店が主流だった。しかし、近年は替え刃のサブスクリプションが人気になっていることで、特に米国では男性向けシェービング商品のオンラインでの売り上げが、飛躍的に伸びている。

 オンラインでのシェービング関連の売り上げは、2013年に1億1100万ドル(138億円)だったのが、2014年には1億8900万ドル(235億円)に増え、2015年はこの2倍になる勢いだ。いま急成長中のビジネスだけに、大手ブランドもシェアを奪おうと必死だ。

 大手を迎え撃つ「ダラー・シェイブ・クラブ」や「ハリーズ」は、最近、事業拡大のために巨額の資金調達をしたばかり。さらに激戦になりそうな、これらブランドの動向は、活気づいているシェービング市場で注目を集めそうだ。

著者プロフィール:

藤井薫(ふじい・かおる)

 大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。

 『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。


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