47.1%が「現代は無縁社会」と感じている(1/2 ページ)

» 2015年07月27日 17時06分 公開
[ITmedia]
4人に1人は、隣人の顔を知らない(出典:オウチーノ総研)

 核家族化や単身世帯の増加などによって、地域や家族間のつながりが希薄になりつつあると言われている。孤独死なども増加え、社会問題化している「無縁社会」について、家庭を持たない男女はどう感じているのだろうか。

 首都圏に在住している20歳以上の独身に、あなたの家の隣に住んでいる人のことを知っていますかと聞いたところ「知らない」と答えたのは27.8%。4人に1人は、隣に住んでいる人の顔も知らないことが、オウチーノ総研の調査で分かった。

 年代別に、普段隣人とコミュニケーションをとらない人の割合を見ると、20代が42.8%、30代が49.4%、40代が39.5%、50代が33.7%、60代以上が22.1%。年配の人は、まだまだ昔ながらの近所付き合いをしている人が多いようだ。

何かあったときに近くに頼れる人

62.3%は「何かあったとき近くに頼れる人がいない」(出典:オウチーノ総研)

 自分に何かあったとき(トラブル、天災、病気など)、近くに頼れる人はいますか? この質問に対し「たくさんいる」と答えたのは3.9%、「何人かいる」は33.8%、「ほとんどいない」は18.1%、「全くいない」は44.2%。「ほとんどいない」もしくは「全くいない」と回答した人を合わせると、62.3%が、何かあったときに近くに頼れる人がいないことが分かった。

 男女別に見ると、男性で「近くに頼れる人がいない」という人は67.3%、女性は57.2%。年代別に見ると、20代は67.1%、30代は69.8%、40代は63.4%、50代は63.4%、60代以上は47.7%と、60代以上のみが半数を下回った。

 「たくさんいる」「何人かいる」「ほとんどいない」と回答した人に、「頼れる人」はどのようなつながりの人かを聞いたところ「友人」が最も多く20.4%、次いで「隣人、近所の住人」(13.1%)、「両親」(12.5%)、「兄弟・姉妹」(11.0%)、「親戚」(9.4%)、「仕事関係、同僚」(5.5%)、「恋人」(2.5%)と続いた。「友人」でも特に「地元の友人」という回答が多く、長年の付き合いがある人同士の縁は深いようだ。

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