コンビニATMの利用、「月に1回以上」が37%
コンビニATMの利用経験者が6割を超えた。3年前と比べセブン-イレブンでの利用者は増えているが、ローソンやファミリーマート、am/pmは減少。マイボイスコム調べ。
コンビニATMを利用したことがある人は66.4%で、「月1回以上」使う人は37%いることがマイボイスの調査で分かった。一方、利用したことがない人は33.6%だった。
調査会社のマイボイスコムは、コンビニATMの利用状況を調査した。インターネットによる調査で、回答者は1万7021人(男性46%、女性54%)。調査期間は10月1日から10月5日まで。
3年前の調査と比べ、セブン-イレブンのATMを利用する人は9.5ポイント増加
コンビニATMを利用したことがある人は、「セブン-イレブン」を使う人が最も多く75.4%、次いで「ローソン」が23.9%、「ファミリーマート」が22.3%。2004年の調査と比べ、セブン-イレブンを利用する人は9.5ポイント増加した。一方で、ローソンは同−5.5ポイント、ファミリーマートは同−6ポイントだった。最も利用者が減少したのはam/pmで、2004年の31.5%から2007年は15.3%と、16.2ポイントも低下した。
コンビニATMを利用している理由は、「口座を持っている銀行が利用できる」が50.5%で最も多く、「自宅・勤務先・学校などの近くにある」40.3%、「手数料が安い・無料」30.6%と続いた。
コンビニATMを使う時間帯、平日は「18〜21時」が最も多い
コンビニATMを使う時間帯で最も多かったのは、平日は「18〜21時」が30.7%、次いで「15〜18時」24.0%、「13〜15時」19.5%、「21〜24時」18.5%と、金融機関の営業時間外(15時以降)の利用が目立った。土日祝日は、「10〜21時」の間で利用者が多かった。
コンビニATMの不満点を聞いたところ、「SuicaやPASMOなど電子マネーのチャージをできるようにしてほしい」(女性24歳)、「出金する時『現金が出ます』と大きな音声が流れるのが嫌」(女性25歳)、「各店1台しかないこと」(男性51歳)、「銀行のATMと比べ入出金の扱える額が小さいのが不便」(男性66歳)などの声があった。
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