「昨年よりボーナスが減る」と予想するのは30〜40代
今年の夏のボーナスはいくら支給されるのだろうか? カカクコムの調査によると、予想支給額は平均58万3000円で、昨年と比べ4000円減少した。年代別で見ると、30〜40代のビジネスパーソンは厳しい見方をしているようだ。
ガソリン価格などの値上げが相次ぐ中、給料だけでは生活は苦しくなるばかり。せめてボーナスだけでもたくさん欲しいけど……こんな心配をしているビジネスパーソンも多いだろう。
夏のボーナスの予想支給額を聞いたところ、平均で58万3000円(男性60万9000円、女性42万円)、昨年の調査と比べ4000円減少していることが、カカクコムの調べで分かった。全体の支給予想額は昨年とほぼ変わらないが、年代によって支給額に差があるようだ。
昨年のボーナスと比べ最も減少が大きかったのは、30代で−5万8000円の48万2000円、40代で−3万5000円の66万4000円と、働きざかりの30代・40代は厳しい予想をしているようだ。一方で増加傾向にあるのは50代以上で、特に60代以上は2万9000円増の55万8000円だった。
インターネットによる調査で、3244人(男性84.3%、女性15.7%)が回答した。調査期間は5月15日から5月21日まで。
ボーナスの使い道、預貯金が約半分
ボーナスが支給されて、自由に使えるお金は増えているのか、それとも減っているのだろうか。自由に使えるお金が「減っている」と回答した人は74.1%にも達し、昨年と比べ手元に残るお金は減っているようだ。年代別で見ると、「減っている」と回答したのは40代以上が多く、「50代以上は支給額自体は増えているはずなのに、使える額は減少傾向。生活費や将来への貯蓄・投資といった必要経費が増えていることがうかがえる」(カカクコム)
ボーナスの使い道で最も多かったのは、昨年と同様「預貯金」(44.7%)で、ボーナスの半分ほどを預貯金に回すという結果が出た。ボーナスで何らかの商品を購入する人は21.4%、旅行費用が12.4%で「消費に費やす」という割合は3分の1ほどになりそうだ。
「夏のボーナスで商品購入にいくらぐらいまでかけられるか?」と尋ねると、支給額が50〜70万円の層は平均で4万7000円(昨年8万4000円)。支給額が120〜150万円という層でも、商品購入にかける金額は平均9万3000円(同15万7000円)と、昨年と比べ大きく減少していことが分かった。
この結果について、カカクコム・メディアクリエイティブ部の鎌田剛部長は「ボーナスの支給額から考えると、約1割程度の額しか商品購入に回さないという結果となり、『買い物をするにしても安いものを』という傾向はさらに強まっている感がある。夏のボーナス商戦を見込んでいるメーカーや小売店にとっては、かなり厳しい調査結果といえそうだ」とコメントした。
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