新入社員の悩みの原因――55.8%はコミュニケーション不足
今年の春に入社した新入社員はどのような悩みを抱えているのだろうか? 「仕事を続けられるかどうか」や「先輩や同期との人間関係」に不安を感じている人が多いようだ。翔栄クリエイト調べ。
今年の4月に就職した新入社員も5カ月が過ぎ、そろそろ実力を発揮し始めている人もいるはず。その一方で、社会人としての“壁”を感じている人もいるだろう。
新入社員の64.2%は悩みを抱えており、そのち「仕事を続けられるかどうかの不安」(59.5%)が最も多いことが、翔栄クリエイトの調べで分かった。次いで「先輩との人間関係」(55.5%)、「会社に対する不平不満」(36.9%)、「入社前に持っていたイメージとのギャップ」(36.1%)、「同期との人間関係」(26.6%)という結果となった。
また悩みの原因として、55.8%の人は「コミュニケーションが円滑に行われていないから」と答え、転職を考えている人も39.6%に達した。
インターネットによる調査で、新入社員427人(男性31.1%、女性68.8%)が回答した。業種別で見ると「金融・証券」が最も多く14.8%、以下「情報・IT」11.7%、「生保・損保」「商社・卸」4.9%、「建設・土木」4.7%と続いた。調査期間は6月18日から7月2日まで。
オフィスにカフェテリアが欲しい
新入社員は自分が働いているオフィスをどのように感じているのだろうか。約9割の新入社員はオフィスに満足しているが、不満に感じている人(約1割)は「社内が執務スペースのみで施設が充実していない」が最も多く58.4%。次いで「休憩できる場所がない」(47.4%)、「床や天井が汚れているなど不快感がある」(35.9%)といった意見が目立った。
すべの新入社員に「オフィスにどのような機能があれば嬉しいか?」と聞いたところ、「カフェテリア」が50.6%でトップ、2位「リラクゼーションスペース」(45.2%)、3位「緑」(43.6%)、4位「屋上・バルコニー」(29.3%)、5位「トレーニングジム」(19.9%)だった。「コミュニケーションを活性化させるための、1つの施策として執務スペース以外の施設の充実があっても良いのでは」(翔栄クリエイト)としている。
関連記事
- 長時間・夜遅くでもOK、社会人に重宝“手軽な書斎”
月決めや時間単位で借りられる「有料自習室」が20〜30代の社会人を中心に盛況だ。平日の午後8時、とある自習室をのぞいてみると、仕事帰りのスーツ姿の人がちらほら。会社から離れ、独りで“残業”をしているのかもしれない。 - 残業代が増える? いまだ手探り“理想の働き方”
店長に残業代を支払うことを決めた日本マクドナルドだが、「サービス残業が増えるだけ」といった批判は根強い。また一部の企業ではQC活動(品質管理)に残業代を支払っているものの、条件付きといったケースが多いようだ。 - 成果主義を反映した処遇格差、大手企業では“当たり前”
職場でのコミュニケーションは、増えているのか、減っているのか? 20代のビジネスパーソンは「減ったと思わない」が5割を超えたが、その理由は……? NTTデータ経営研究所調べ。 - 「競争社会」に“待った”、強まる平等志向
日本人は「意欲や能力に応じ自由に競争できる社会」を望まなくなったのか――成果主義を導入する企業が増え、所得格差が広がった結果、「終身雇用」「年功序列」といった日本型の人事制度を支持する人が増えている。労働政策研究・研修機構調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.