活字離れは進んでいない? 5人に1人は“読書家”
活字離れが進んでいると言われているが、本・雑誌・漫画を1週間に1回以上読んでいる人はどの程度いるのだろうか。バルクの調べによると、本は47.7%、雑誌は32.1%、漫画は27.9%だった。
活字離れが進んでいると言われているが、ふだん「本・雑誌・漫画」をそれぞれどの程度読んでいるのだろうか。1週間に1回以上読んでいると答えたのは、「本」が最も多く47.7%、次いで「雑誌」(32.1%)、「漫画」(27.9%)であることが、調査会社バルクの調べで分かった。また本を毎日読んでいる人は19.9%と、5人に1人は“読書家”ともいえそうだ。
電子書籍の本や雑誌、漫画を「読む」と答えた人は14.2%と、まだまだ紙の方が身近な存在といえそう。電子書籍を読む人にその理由を聞いたところ「いつでもどこでも気軽に読めるから」(30代女性)、「本を保管するスペースに困らないため」(30代男性)、「荷物を多く持つ必要がないし、気軽だから」(20代女性)など、「手軽」「気軽」「かさばらない」といった声が目立った。
インターネットを使った調査で、10〜60代の男女1002人が回答した。年代別では10代148人、20代169人、30代170人、40代171人、50代174人、60代170人。調査期間は6月23日から6月25日まで。
お勧めの読み物は?
ふだん本・雑誌・漫画をそれぞれどこで購入している人が多いのだろうか。やはり「書店」で購入している人が最も多く、それぞれ79.3%、64.8%、44.0%。次いで本と漫画は「インターネット」で購入する人が多く、それぞれ34.9%、15.5%、雑誌については「コンビニエンスストア」(29.9%)が目立った。「インターネットでの購入が増えてきているようだが、雑誌については気軽に買えるコンビニで購入する人が多い」(バルク)としている。
読み終わった本や雑誌などはどのようにしているのか。本と漫画については「取っておくことが多い」という回答が多く、それぞれ83.7%、64.3%。一方で雑誌に関しては「捨てることが多い」が最も多く62.6%と、読み捨てをしている人が目立った。
お勧めの読み物(本・雑誌・漫画)を聞いたところ、本については司馬遼太郎氏、宮部みゆき氏、東野圭吾氏らを挙げる人が多かった。雑誌については『日経トレンディ』や『オレンジページ』、漫画は『20世紀少年』『NANA』など映画化された作品が目立った。
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