野村総合研究所は10月7日、2007年における全国エリア別の所得※と金融資産保有額※を推計し、発表した。その結果、主要私鉄沿線では「京王井の頭線」沿線が1世帯当たりの所得(709万円)、保有している金融資産(3321万円)とも最も多いことが分かった。
※所得:課税所得額並びに総所得額を推計している。
※金融資産保有額:日本国内の金融機関への預貯金、貯蓄性の保険並びに年金、有価証券を対象とし、未上場企業への投資(出資金)や不動産は含まない。貯蓄性保険または年金は受給金額の期待値で計算している。
1世帯当たりの所得を見ると、2位「東急東横線」(700万円)、3位「東急目黒線」(689万円)、4位「東急田園都市線」(688万円)、5位「小田急小田原線」(678万円)など、高級住宅街として人気の高い路線が上位にランクイン。また1世帯当たりの金融資産では、2位「東急大井町線」(3242万円)、3位「東急池上線」(3221万円)、4位「東急目黒線」(3217万円)、5位「京王線」(3136万円」)と続いた。
1世帯当たりの所得および金融資産のランキングを比較すると、「所得上位の地域は“働き盛り”の人が多く、金融保険業、不動産業、情報通信業といった比較的所得水準の高い職業に就いている人が多い」(野村総合研究所)。一方、「金融資産上位の地域は高齢者が多く、持ち家比率と一戸建比率が高い」(同)としている。
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