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「中2でApple株を買った」――投信王1位の東大生に運用の極意を聞いてきた誠倶楽部II(2/2 ページ)

10億円の仮想資金を日本株で運用し成績を競う日興アセットマネジメントの「投信王」。夏の陣(7〜9月期)で最も優れた成績を収めたのは、弱冠21歳の東大生だった。期間内に日経平均株価が16.48%も下がる中、+34.58%という驚きのパフォーマンスを叩き出した運用のコツを聞いてみた。

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誠倶楽部の成績は?

 さて、1・2位のダブル受賞を目指していた誠倶楽部メンバーの成績はどうなったのだろうか。

 →誠倶楽部II:持ち金10億円! ダメ投資家と元デイトレーダーが株に挑戦

 →誠倶楽部II:現役ファンドマネージャーが教える“株式市場で生き残るヒント”


誠倶楽部1号

 誠倶楽部1号の運用成績は−15.71%で、年率換算すると−62.35%。チャートを見ると、“見事な”右肩下がり。銀行株を中心に運用していたため、金融危機の影響をまともに受けた格好となった。それでもTOPIX(1648位、−17.63%)と日興アセットマネジメントの「nikko am キャピタルオープン」(1752位、−18.38%)を上回ったため、1号はご満悦だ。



誠倶楽部1号の成績

誠倶楽部2号

 誠倶楽部2号の運用成績は−12%強。「純資産の半分以上を株式で保有しなければならない」というルールを破ったために夏の陣の受賞資格を失ってはいるが(参照記事)、あえてランキングに当てはめると800位あたりになる。

 当初の運用成績は好調だったが、ポートフォリオの銀行や商社、海運株などの下落率が大きかったため、後半にかけて順位を下げた。パフォーマンスが良くない銘柄を売却して、違う銘柄に順次切り変えていく方針をとると最初に宣言していたのだが、結局最後までポートフォリオに変化はなかった。損切りできない性格を露呈したようだ。


ルール違反をしたため夏の陣の記録はない。これは秋の陣の10月16日時点での状況

 投信王では9月に夏の陣が終わり、10月から秋の陣が始まった。「日経平均株価が史上○番目の下落率(上昇率)」というニュースが幾度となく流れる中、参加者たちの運命も大きく分かれている。

 投信王に限らず、「投資家はこれからどうすればいいのでしょうか?」ともりたさんに尋ねると、「為替市場で日本円が強くなっていることもあるので、現金を持つのが一番ですね」とのこと。「“もうけよう”ではなく“負けないこと”が大事。今は勝負する時ではなく、研究する時です。もし取引するなら、株でもFXでも超短期で売買するしかないと思います」とアドバイスしてくれた。

 1号、2号ともにパッとしない結果に終わった「誠倶楽部II」。編集部ではまた違う形で次の企画を考えているので、お楽しみに。

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