中国人スタッフによる日系企業のイメージ――「給料がいい」は1.1%
日系企業で働いて良かったことを中国人スタッフに聞いたところ、「仕事に対する姿勢を学んだ」「キャリアアップにつながった」など。逆に困ったことは「日本人とのコミュニケーションが取りにくい」「給料が低い」といった意見が多かった。産業能率大学・国際経営研究所調べ。
中国の日系企業で働く中国人スタッフは、会社のことをどのように感じているのだろうか。産業能率大学の国際経営研究所の調べによると、日系企業は「製品が良い」(53.8%)、「まじめ」(46.2%)、「強いチームワーク」(44.1%)といった項目が上位に並ぶが、「保守的」(29.0%)、「上下関係がはっきりしている」(29.0%)、「昇進するチャンスが少ない」(25.8%)など、否定的な意見も多いことが分かった。
ちなみに「給料がいい」と答えた人はわずか1.1%。「日系企業の技術力、日本人の仕事に取り組む姿勢、品質の良さなどを高く評価しているものの、人事制度や処遇の印象はあまり良くないようだ」(国際経営研究所)
日系企業を志望した理由については「日系企業から多くを学べる」(51.6%)、「キャリアアップができる」(40.9%)が多かったほか、「長期雇用」(17.2%)、「年功序列」(16.1%)といった日本的な雇用・人事制度を挙げる人も目立った。
郵送による調査で、中国の日系企業で働く中国人スタッフ93人(男性41.9%、女性59.1%)が回答した。調査時期は2007年8月〜2008年2月まで。
日系企業で働いて良かった点と困った点
日系企業で働いて良かった点を聞いたところ、「日本人の仕事に対する態度を学んだ」(67.7%)、「勤務内容は自分のキャリアアップにつながった」(52.7%)、「ビジネスマナーを学んだ」(41.9%)という結果に。また「給料が高い」と答えた人は0%だった。「中国人スタッフは給料は決して高くないものの、学ぶことは多く、自分自身にとってプラスになると考えているようだ」(同)としている。
一方、日系企業に就職して困ったことは「日本人とのコミュニケーションが取りにくい」(34.4%)、「給料が低い」(30.1%)、「残業が多い」(16.1%)、「上下関係が厳しい」(16.1%)など、「言葉の問題や企業文化の違いへの理解不足があるようだ」(同)
また転職の意向を聞いたところ、「考えていない」が65%。転職を考えている35%の人の理由は、意思疎通や組織の壁、仕事のやり方といった日本企業の文化になじめないことのほか、給料に対する不満があると思われる。
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