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コラム

“良心的”ではダメ? コンサルタントで大儲けする方法山崎元の時事日想(2/2 ページ)

企業や官公庁などからの依頼を受け、調査・企画・助言などを行うコンサルタント。つねに締め切りに追われる厳しい仕事だが、どのようなプライシングになっているのだろうか。有名コンサルタントA氏の“錬金術”を紹介しよう。

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 市場調査に基づく経営戦略の策定のようなプロジェクトで、三和総研のようなシンクタンクと外資系のコンサルティング会社で仕事の内容がどう違うかといえば、「大差はない」と筆者は思う。かつて筆者は金融関係のプロジェクトに取り組んだ有名外資系コンサルティング会社のコンサルタントにレクチャーを頼まれて話をしたことがある。当時のA氏はもちろんMBAホルダーであり、後に某大学で教授を務めるようになったが、金融知識はせいぜい「素人の上」だった。同じテーマについて、三和総研が2000万で請け負うレポートと、有名外資系コンサルタントが3億円プラスアルファで書き上げるレポートのどちらが役に立つかは「ケースバイケース」だというしかない。しかし名前の有り難みは、はっきり違う。

「良心的」では儲からない

 ここでは、外資系コンサルティングファームの商売を邪魔したいわけではないし、顧客企業にもっと賢くなれと説教をしたいわけではない。言いたいのは、知的サービスを売って儲けるには、ブランド価値に大いにハッタリを含む価格を付けなければならないし、それを通用させなければ、“知的派遣労働”に終わってしまって、なかなか大儲けができないということなのだ。

 コンサルタント商売は「良心的」では儲からない。

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