首都圏で住みたい人気エリア、年収500万円を境に違い
マンションの購入を考えていない人は、どのくらい価格が下がれば購入してもいい、と考えているのだろうか。ネットエイジアの調べによると、「20%〜30%」(25.6%)値引きしていれば、購入を検討する人が多いようだ。
資金繰りが悪化している不動産会社や景気の先行き不透明感などの影響を受け、首都圏を中心に新築マンションを大幅に値下げする動きが出ている。マンションの購入に関心がある人は、新築または中古、どちらの物件に興味があるのだろうか。
「新築マンションのみ」の購入に関心があるという人は33.0%で、「中古マンションのみ」が6.5%。また「新築・中古マンションの両方」に関心がある人は60.5%であることが、ネットエイジアの調査で分かった。「新築または中古のどちらか一方ではなく、両方を視野に入れてマンションの購入を考えている傾向がある」(ネットエイジア)という。
首都圏に住んでいて「中古マンションを購入したいと思っている」168人に、購入したいマンションの購入価格を聞いたところ「2000万円〜3000万円」が最も多く36.3%。次いで「1000万円〜2000万円」(24.4%)、「3000万円〜4000万円」(14.3%)、「1000万円未満」(10.2%)という結果に。
「マンションを購入したいと思っていない」234人に、中古マンションの価格がどのくらい下がれば購入したいと思うか? と尋ねたところ「20%〜30%」(25.6%)がトップ。以下「30%〜40%」(15.0%)、「10%〜20%」(10.3%)、「0%〜10%」(2.1%)。年収別で見ると、年収500万円以上の人は最大「20%〜30%」価格が下がれば「購入してもよい」と考えている人が52.2%と、過半数を超えた。
中古マンションを購入するメリット
マンションを購入する際、環境などを重視する人も多いだろうが、首都圏ではどのエリアの人気が高いのだろうか。中古マンションを購入したいという人は「東京都23区東部(足立区、荒川区、葛飾区、江東区、墨田区、台東区)」と「神奈川県横浜市」(いずれも12.5%)に立地しているマンションを購入したい、と考えている人が多かった。このほか「東京都23区南部(大田区、品川区、世田谷区、目黒区)」(11.9%)、「東京都都心部(渋谷区、新宿区、中央区、千代田区、文京区、港区)」(11.3%)という結果だった。
年収別で見ると、年収500万円未満の人は「神奈川県横浜市」(15.2%)がトップだったが、年収500万円以上の人は「東京都都心部」(15.8%)。年収によって希望するエリアは異なるようだ。
中古マンションの購入に興味がある402人に、中古マンション購入のメリットを聞いたところ「販売価格が安い」がトップで71.9%。以下「購入前に利便性や生活環境を考慮することができる」(38.1%)、「既に住民が住んでいるので、マンションの具体的な情報を得ることができる」(35.1%)と続いた。
インターネットによる調査で、首都圏在住の20歳〜49歳の男女600人(男女300人ずつ)が回答した。調査期間は10月21日から10月22日まで。
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