コラム
MBA教員が教える「伸びる生徒」5つの特徴(2/2 ページ)
大学院のMBAコースで教員として生徒のスキルアップに関わってきた筆者。その経験から考えたところ、伸びる生徒には5つの特徴があったという。
余談ではありますが、「伸びない生徒」について。
自説にこだわり過ぎる
もちろん、自分の主張を一貫して持ち続けることは良いことだと思います。しかし、一種の防衛本能ではないかな? と思うこともよくあります。この場合、自分の意見を確からしいものとして主張し続ける「瞬発的論理力」を何とか発揮したいという意識があるのかもしれませんが、かなりムリがあるんですよね。
むしろ、ここは真摯に「自分の主張のどこにムリがあるのか?」といった思考に入る方が、良い学びにつながるように思います。
以前、こんなことがありました。「なぜですか?」「その根拠は?」などと、論理的なバックボーンを徹底的に追及していたところ、その生徒は、
「僕はこれまでの社会人生活で、理屈じゃモノゴトは動かないって学んできたんですよ」
といきなりキレてしまいました。あんまり、キツく追及したつもりはなかったのに……。きっと学ぶことより自分を防衛することに走ってしまったんでしょうね。まあ、この事例は教員としての私にも責任があるのですが……。
しかし現実のビジネスで、誰に何を言われようが自分の主張を曲げず、自説にこだわってしまっては単なる頑固オヤジですよね。
以上は、私の家弓の私見に過ぎません。また、状況によっては必ずしも絶対ルールではありません。私もまだまだ1人の学び続けているビジネスパーソンです。私自身が、こんな気持ちを持ち続けたいという気持ちでいるということです。(家弓正彦)
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