明日から始める! 初めての自転車通勤(最終回):冬場の通勤、どんな服装がいい?(6/6 ページ)
運動不足だが忙しい、そんな人にピッタリな自転車通勤。最終回は、5万円程度で買える最新スポーツバイク、金森努氏に学ぶ自転車通勤スタイル、初心者向けのメンテナンスツールやレースなど、実践的な情報をお伝えしよう。
レース、出てみる?
数回にわたって自転車通勤をおすすめしてきたこの連載。最後に、毎日自転車に乗っているうちに通勤だけでは物足りなくなってきた皆さんのために、挑戦しやすいレースをご紹介しよう。
シクロクロス
もともとは、ヨーロッパのロード選手が冬季にも自転車に乗るために始めた練習スタイルがレースとなった。従って、自転車のオフシーズンである真冬が、シクロクロスのオンシーズンになる。
競技は時間制で、オフロードを周回する。スピードを出せる平坦地と、ハイレベルなテクニックを要するオフロードが入り交じっているコース上には自転車をおり、担いで走る個所がいくつか設置されており、選手達は思い思いのスタイルでコースを駆け抜ける。
初心者はマウンテンバイクでも参加できることと、40歳以上の「マスタークラス」が用意されていることで、体力、実力の両方の観点からレースを楽しめるような配慮がなされている。
コースが比較的短く、応援する側もレース全貌を見届けられるうえに競技時間が短いので飽きにくいため、家族も誘いやすい。日本で最大の競技団体は、「関西シクロ」(参照リンク)。出場選手がとても多いので、レースが2回に分けられるカテゴリーもある。
デュアスロン
トライアスロンの競技のうち、スイムをランに置き換えた陸上複合競技。水泳がないため、日本では秋から冬、翌年の春にかけて全国でレースが開催されている。
ラン−バイク−ランと続けて競技を行うが、初心者向けに距離が短いクラスも設定されているため、挑戦しやすい。また、チームごとのエントリーで競う部門や、マウンテンバイクやクロスバイクでも挑戦できるクラスや、ショートクラスもあって、楽しみ方が豊富なのもいい。
カーフマン ジャパンデュアスロングランプリ(参照リンク)が世界選手権選考レースとなっている。ビジネスマンでありながら世界に挑戦し続ける高橋泰夫選手(43歳)は2008年に40〜45歳のカテゴリーで世界一に輝くなど、世界レベルの選手達が集うレースを手軽に目の当たりにできる。
自転車を通勤ツールにすることで、毎日の生活の中に自然と運動を取り入れられる。楽しく気ままに乗り続けるうちに、いつの間にか筋肉量がアップし、洋服のサイズがダウン。肩こりや腰の痛みに悩まされることが減り、風邪も引きにくくなる。食事は美味しく食べられ、自転車のおかげで太りにくくなった体には、カロリーも気にならない。
通勤だけでもいいけれど、休日サイクリングで増えた仲間達といつかはレースに……そんな良いスパイラルがつながっていく可能性も広がるのも、自転車の大きな魅力だ。
いかがだろうか。通勤を自転車にするだけで、あなたの生活が大きく変わるかもしれない。本連載が、健康的な生活の一助となれば幸いだ。
関連記事
- 自転車版パーク&ライドで、自転車ツーキニストを増やそう
通勤電車に乗れば混雑、乗り換えの移動でもまた混雑……。満員電車にさよならするために、自転車通勤を検討してみてはいかがだろうか。「家から自転車じゃ遠すぎる!」という人のためのアイデアも考えてみた。 - 自転車通勤者の“自転車の選び方”
自転車で通勤している人は、どういった目的で自転車通勤を始めたのだろうか。自転車協会の調査によると、「時間の節約」「お金の節約」「運動不足解消」といった理由が多かった。 - クルマ通勤はもう古い!? 男性向けハイテク自転車最新事情
ガソリン価格の高騰などを受けて、クルマ離れが進む中、自転車に注目が集まっている。スポーツとしてだけでなく、“都市部の移動の足”として自転車を選ぶ人が増えているためだ。今回は時事日想・特別編として、男性向け電動アシスト付き自転車の最新事情についてレポートする。 - 誠Style
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.