矢野経済研究所は3月9日、「ベビー関連サービス市場に関する調査結果」を発表、2008年のベビー関連サービス市場規模を前年比7.2%増の4563億円と推計した。構成比で86.6%と最も大きな割合を占める保育園・託児所市場が、同8.1%増の3950億円と伸びたことが影響している。
同研究所では「経済情勢の悪化を背景に子どもを預けて働く母親が増加しており、また核家族化も進行していることで、保育園・託児所市場は年々成長を遂げてきた。加えて、公立保育所を運営する自治体の財政難を背景に、認可保育所の民営化も進行している。だが、需要の増加に施設の整備や保育士の確保が追いついていない状況であり、市場の伸びは前年に比べて鈍化した」とコメントしている。
働く女性の増加に伴う保育施設の不足と待機児童の増加は深刻化しており、また保育所のさらなる民営化促進が想定されることなどから、同研究所では2009年のベビー関連サービス市場規模を前年比6.5%増の4859億円と予想している。
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