転職を検討する若手社員、平均で年収105万円増を希望
「3年で辞める若者たち」と言われるようになって久しい。若手ビジネスパーソンが転職を考える理由のトップは「より高い年収」で、現在の年収から平均105万円アップを望んでいるようだ。イーキャリア調べ。
「3年で辞める若者たち」と言われるようになって久しい。若手ビジネスパーソンはどのような理由から転職を考えるのだろうか。
イーキャリアの調査によると、1年以内に転職活動を始めようと思っている25〜35歳の正社員に「転職を検討している理由」を尋ねたところ、トップは「より高い年収」で52.0%だった。回答者の現在の年収は平均369万円なのに対して、転職後の希望年収は平均474万円。現在の年収から平均で105万円のアップを望んでいるようだ。
2位以下は「やりがいのある仕事に就きたい」が44.8%、「よりストレスの少ない職場環境を求めている」が38.3%、「スキルや能力を磨きたい」が30.3%で続いた。男女別に見ると、男性では「より高い収入」の割合が高かったのに対して、女性では「よりストレスの少ない職場環境を求めている」「自分に合った勤務スタイルを求めている(勤務時間・勤務地など)」のように就業環境に関する項目の割合が高くなっていた。
ソーシャルメディアでの転職活動は会社にバレないか不安
近年急速に普及しているソーシャルメディア。ソーシャルメディア上で企業が採用活動を行ったり、ソーシャルメディアでの素行を人事部が採用の参考にしていることもある。利用しているソーシャルメディアを聞くと、「mixi」(46.5%)、「Twitter」(29.5%)、「Facebook」(23.5%)が多かった。
しかし、「ソーシャルメディアでの転職活動も視野に入れている」人は11.3%、「転職活動をするにあたり、ソーシャルメディアでの実名性をうまく活用する自信がある」はわずか6.8%で、ソーシャルメディアはあくまでプライベートなものとして利用している人が多いようだ。
一方で、「ソーシャルメディアで転職活動をすると、会社にバレないか不安に感じる」が24.8%となっており、ソーシャルメディアでの転職活動をリスクとしてとらえている人が目立っていた。
インターネットによる調査で、対象は1年以内に転職活動を始めようと思っている25〜35歳の正社員400人(男性200人、女性200人)。調査期間は9月1日から5日。
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