調査リポート
睡眠時、2人に1人が熱中症の可能性:5〜15度の水分補給(2/2 ページ)
連日の猛暑で熱中症にかかる人が後を絶たない。日中の水分補給は9割の人が実践しているようだが、実はジトつく夜間にも熱中症のリスクはある。
水分補給は5〜15度が吸収されやすい
熱中症対策として有効なのは、発汗などで失われた体液を補うために塩分を含んだ水分を補給すること。調査によれば、日中に「こまめな水分補給を行う」と回答した人は90.0%に達したが、「寝る前または夜起きた際に水分を飲むようにしている」と回答した人は53.3%まで減少した。
「寝具を工夫し、発汗を抑えるような対策は有効だが、それでも就寝中に汗をかいたり呼吸で水分が蒸発したりすることにより、ある程度の水分は失われている。そこから脱水状態に陥り、熱中症になるリスクはある」(田中教授)
なお、補給する水分の温度は、実験により5〜15度だと身体への吸収がよいことが分かっているそうだ。
インターネットを使った調査で、全国の10歳以上の男女600人が対象。調査期間は2013年6月17〜20日。
関連記事
- 熱中症対策、知っていても実践せず
発汗などにより体液が失われる脱水症状が進行すると引き起こされる熱中症。高齢者になるほど「自分は大丈夫」と考えている傾向が強いようだ。 - サントリーが仕掛ける、マイボトル専用ドリンク「drop」とは?
サントリーと魔法びん大手のサーモスが共同開発したマイボトル専用ドリンクが10月下旬に発売される。「こだわりのおいしさを楽しめる次世代飲料」とはどのようなものなのか。実際に試飲してみた。 - 2013年の夏、涼を共有する「クールシェア」が広まるか?
スーパークールビズの一環として取り入れられた「クールシェア」。8割を超える節電への意識とは対象的に、クールシェアの認知度は低い。 - 熱中症対策にはどのアイテムがいいの? 5月の暑さに要注意
「熱中症? まだ5月だから大丈夫」と思っている人も多いのでは。でも専門家からは「熱中症は5〜6月も要注意」といった声がある。その理由は……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.