ビジネス英語を“書く”練習、していますか?
ビジネス英語を勉強している人の大半はリスニングを鍛えているが、メールなど文書を書くことについては、対策していない人が多いという。国際ビジネスコミュニケーション協会調べ。
ビジネス英語の勉強で「聞く」練習は大半の人がしているが、「書く」練習をしている人はその半分以下――。日本でTOEICプログラムを実施/運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)からそんな調査結果が出ている。
このアンケートは英語学習に意欲的なビジネスパーソンを対象に行ったもの。週あたりの学習時間は平均で4時間(項目別では1〜2時間が最も多い)となっているが、IIBCは英語学習におけるバランスの悪さを指摘している。英語能力を高めるために学習しているスキルとして「聞く」能力は86.3%で「読む/話す」能力も60%を超えているのに対し、「書く」能力は39.2%と最も低かった。
「聞く」「読む」「話す」「書く」すべての技能を学習している人は25.9%となっており、そのうち64.8%が「ビジネスシーンにおいて英語で対応できている」と回答した。同時通訳者の関谷英里子さんは「聞いたことに対して思ったことをすぐに発信してみるといった、インプットとアウトプットのサイクルを細かく回すバランスのよい英語学習が大切」と呼びかけている。
また、ビジネス英語を学ぶために英会話教室などを利用し、月に1万円以上使う人が全体の26.1%となったのに対し、お金をかけない(0円)と答える人が30.7%を占めた。「スマートフォンやタブレットなどの無料アプリを使って学習している」(同協会)という。
本調査は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の20〜50代の英語学習に意欲的なビジネスパーソン1000人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2013年9月6日〜9月9日。
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