海外留学生の数を2倍に!グローバル人材育成プロジェクト「留学JAPAN」とは?:海外に行きたいすべての若者にチャンスを(3/3 ページ)
海外経験がある日本人学生を増やし、企業が求める「グローバル人材」を育てよう――文部科学省は2月、マネージャーや広報、人事などプロジェクトのスタッフ募集を開始した。協力するのは転職サイトのビズリーチ。異色の組み合わせが成立した理由は……?
ビズリーチが留学JAPANに協力する理由
今回の留学JAPANプロジェクトに協力し、新しい留学の仕組み作りや、今後のグローバル人材育成に尽力してくれる人材の募集を支援しているのが、南氏が代表を務めるビズリーチ(参照リンク)だ。
ビズリーチは、管理職やグローバル人材に特化した会員制の転職サイトサービスを提供している。一見文科省のプロジェクトと関係なさそうなビズリーチが、留学JAPANに全面協力している理由は何なのか。
「文科省のホームページに(官民協同プロジェクトの)告知を載せても、学校関係者しか見ないですよね。民間企業にいる人材に募集が届くとは思えない。そのためにお手伝いをしているのです。普通に文科省が募集をかけたら、教育系の方ばかりが応募してくるでしょう。でも今回は、民間企業の視点が必要ですから」
留学JAPANでは、キャンペーンを実施するにあたって、さまざまな実務を行う人材を募集している。応募職種は「学生リクルーティング」「広報」「研修企画」「留学プログラム企画」「グローバル人材コミュニティ開発・運営」の5つだ。
いずれの職種でも共通して、高い意欲と実務能力を備えた人材を求めている。下図に示した7つの条件のうち、5つ以上当てはまる人材を募集しているという。
2月3日に始まった公募の締め切りは、3月3日まで。我こそは、と思うビジネスパーソンは詳細ページを参照の上、応募してみてはいかがだろうか。ビズリーチのWebページ(参照リンク)から応募できるが、すでにビズリーチの会員の場合は、同社のレジュメビルダー(職務経歴書を書くツール)を使って職務経歴書を書き、そのまま応募できるというメリットがある。あるいは日本学生支援機構の告知ページ(参照リンク)で詳細を確認し、郵送での応募もできる。
関連記事
- 「不格好経営」――DeNA南場智子氏、ゴールを追える人材こそがグローバル
DeNAを創業し、現在は取締役としてその経営に携わる南場智子氏。近著『不格好経営―チームDeNAの挑戦』でも触れているグローバル展開について、そこに対する南場氏の思いや、求められるグローバル人材像について聞いた。 - グローバルエリートから見た世界:世界を救うのは誰? “右脳系日本人”に期待する
2012年12月以降、日本は「アベノミクス」をスタートさせた。「中央銀行がマネーを刷り増しているのだから、これから起きるのはインフレだろう」などと思ってしまうかもしれないが、世界の流れは違う。これから襲って来るのは……。 - 仕事をしたら“なんちゃってグローバル君”がいた(1):英語だけではダメ? 海外で活躍するために必要なこと――田村耕太郎さんの話
「グローバル化に対応するために、英語を勉強しなくては」と考えている人も多いだろう。ビジネスパーソンにとって英語力アップは大きな武器になると思うが、本当にそれだけでいいのだろうか。海外事情に詳しい識者に、グローバル人材になるための方法を聞いた。 - 仕事をしたら“なんちゃってグローバル君”がいた(2):なぜ「グローバル」と聞いて、不安を感じるのか
「グローバル」という言葉をメディアで目にしない日はない。変化のスピードが速い時代に、私たちはどのように対応すればいいのだろうか。海外で活躍してきた、田村耕太郎氏に話を聞いた。 - メディアとWebと人材と:あなたの言う「ブラック企業」は、本当にブラックなのか
ここ最近、ブラック企業問題について報道されるようになりましたが、そもそも“ブラック企業”って何でしょう? 自分を成長させてくれる“ハードワーク企業”と一緒にしないためにも、問題提起しようと思います。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.