連泊出張の新提案、女子会にも?──東急ステイ展開「滞在型ホテル」とは:客室に洗濯乾燥機やミニキッチン(4/4 ページ)
東急ステイが、東京・新橋の虎ノ門ヒルズへ通じる新道沿いに“滞在型ホテル”とうたう「東急ステイ新橋」をオープン。“滞在型”とは何か、よくあるビジネスホテルとは何が違うのか、オープン直前の店舗を取材した。
ビジネス層以外の利用シーンの創造にも期待
平日の客は1泊〜3泊ほどのビジネス出張層がメインだが、中・長期滞在型施設の特徴を生かし、「企業研修(1週間〜最大で6カ月)」「レジャー利用(週末の1泊〜2泊)」「プライベート(週末の1泊〜1週間)」「外国人利用(3泊〜1週間)」のニーズが多いのも強みだ。
中でも週末は、家族や友人と東京観光、あるいはイベントやコンサート参加のために利用される機会がとても高まっているという。コンドミニアムと同様に、宿泊料金は一部屋単位。ダブルルームへ2人で泊まれば宿泊費はその分抑えられる。プチお泊まり会のような女子会的需要にも応えられそうだ。
「着替えなしでも安心してご利用いただける。この特徴は東京へ出張されるビジネス層にもちろんですが、都内で終電を逃してしまったお客様にもかなり利用していただいています。また、滞在の設備が整っており、荷物を少なくできることから、家族や友人とのお得なシェア泊にもお勧めです」(東急ステイサービスの高谷社長)
東急ステイは、5月26日オープンの東急ステイ新橋に続き、2015年春に「東急ステイ新宿三丁目(総客室数179室)」、2016年春に「東急ステイ銀座(総客室数予定194室)」への出店も計画し、都内で総計3000室の実現を目指す。
普及価格帯ながら中長期の滞在に対応──。ビジネス出張には地方都市部への出店もニーズがあると思われ、さらに海外渡航者を含む2020年の東京オリンピック特需もカバーできる取り組みだ。これまでありそうでなかったニーズのすき間を埋め、顧客満足度をより高める、宿泊施設の新たなトレンドになりそうだ。
関連記事
- ビジネスホテルでの短期滞在に便利なグッズ3選
地方出張などでビジネスホテルを仮住まいにする場合に便利な、お役立ちグッズを3つ紹介しよう。 - 出張のとき、こんなホテルに泊まってみたい――九龍「W香港」
「出張で泊まるホテルで、ぜいたくしたって仕方ないじゃない」――そう思っていた記者は、今回泊まったWホテルで考えを改めた。「こんなホテルがあるんだ」と驚いた、そのサービスとは? - ちょい上の「ホテル東急ビズフォート」――成算はどこに?
不況の影響を受け、ちまたには低価格商品があふれんばかり。100円台のハンバーガーや1000円を切るジーンズなどが注目を浴びているが、“ちょっと上の消費の兆し”が出ているのも確か。今回は宿泊料金がやや高めのビジネスホテル――「ホテル東急ビズフォート」を紹介しよう。 - ビジネスホテルの顧客満足度、「遮音性」や「付帯サービス」が重要に
オリコンは3000人の利用者アンケートをもとにしたビジネスホテルの2012年度版顧客満足度ランキングを発表。総合1位は「ベッドの快適さ」「客室の遮音性」などが評価されたダイワロイネットホテルだった。 - 安くて設備充実のホテル、秘密は“FeliCa+会員制”――福岡「KESAKAイン」
事前にインターネットで手続きをしておけば、携帯に鍵が送られ、手続きなしでチェックインできる“無人ホテル”が登場した。おサイフケータイで泊まれるホテルに、実際に宿泊してみた。 - 国内ホテルの1位は? 2011年のランキング
オンライン旅行会社のエクスペディアは、2011年のベストホテルランキングを発表した。それによると、トップはシアトルにある「シーダーブルック ロッジ」が選ばれた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.