JRは夜行列車を見捨てなかった――その先に見える「新・夜行列車」時代:杉山淳一の時事日想(1/5 ページ)
JR西日本とJR東日本から相次いで「豪華夜行列車」が発表された。その一方で消えていく夜行列車もある。今後も夜行列車を続けていく意思があるなら、次にビジネス需要向けの夜行列車も検討してほしい。東京―函館間の新幹線夜行列車を提案する。
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)
1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。2008年より工学院大学情報学部情報デザイン学科非常勤講師。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP。
2014年5月下旬から6月上旬にかけて、JRグループの夜行列車に関する発表が続いた。
5月21日にはJR西日本が「美しい日本をホテルが走る、上質さの中に懐かしさを」というコンセプトの寝台列車を発表した。運行開始は2017年春とのことだ。続いて6月3日にJR東日本が「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」をコンセプトとしたクルーズトレインを発表した。こちらも運行開始は2017年春だ。
3年後には、すでに運行を開始しているJR九州の「ななつ星 in 九州」と合わせて、3本の「豪華寝台列車」が日本を巡る。鉄道旅行家にとって、すばらしい時代がやってくる。
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