サラリーマンの小遣い、アベノミクスの恩恵ナシ? 回復傾向も増額わずか:昼食代、飲み代もわずかに上昇
ビジネスパーソンは1カ月にどのくらいの小遣いをもらっているのか。新生銀行が調査したところ、平均は3万9572円だと分かった。アベノミクスで株価は上昇しているものの、サラリーマンのお小遣いへの影響は小さいようだ。
ビジネスパーソンは1カ月にいくら小遣いをもらっているのか。全国のサラリーマンに聞いたところ、男性社員の平均は3万9572円であることが新生銀行の調査で分かった。2013年に比べて1125円増えたものの、バブル崩壊後ワースト4位の低水準となっている。
アベノミクスの影響で、2013年12月31日の日経平均株価終値は2012年(1万395円)を大きく上回って1万6291円となったが、小遣い額は約2.9%の上昇にとどまっており、新生銀行は「小遣い額の増加は消費増税による物価上昇によるところが大きいようだ。アベノミクスがサラリーマンのお小遣いに与える影響は限定的」とコメントしている。
年代別でみると、50代が一番高く4万2110円、30代が3万7145円と最も低くなった。2013年と比較すると、30代〜50代の小遣い額が上昇する一方で、20代のみ615円は下がっている。「2012年に50代のお小遣い額が20代よりも上回って以降、世代格差が広がる傾向にある」(新生銀行)という。
昼食代、飲み代もわずかにアップ
お小遣いの増加に伴い、男性会社員の1日あたりの昼食代は、2013年(518円)より23円上がって541円となった。2年連続で上昇しているものの、「依然として500円+消費税(40円)の範囲で収まるワンコインランチの傾向が続いている」(新生銀行)。
同様に、1カ月の飲み代も2013年(7689円)よりも770円上がって8459円となった。とはいえ、リーマンショック前(2008年、1万7672円)に比べると約半分程度の水準だ。1カ月で飲む回数の平均は2.4回と、2013年よりも増加傾向にあるという。1回あたりの飲み代の平均は3483円で、2013年からほぼ変化はなかった(9円増加)。
インターネットによる調査で、全国のサラリーマン2378人(うち男性1574人、女性704人)が回答した。調査期間は2014年4月23日から25日まで。
関連記事
- サラリーマンの小遣いはいくら? バブル崩壊後のワーストを更新
あなたは毎月のお小遣いをどのくらいもらっていますか? 全国のサラリーマンに聞いたところ、昨年の3万9756円から1299円減って3万8457円だった。新生銀行調べ。 - 消費税が増税されたら、夫の小遣いどうする?
消費税の増税によって「夫の毎月のお小遣い額」を変えようと思っている人はどのくらいいるのだろうか。30歳以上の既婚者に聞いた。旭化成ホームズ調べ。 - 毎月、自由に使えるお金はいくら? 小遣い制の人は“不満”
毎月、自由に使えるお金はどのくらいですか? 首都圏に住む20〜40代の人に聞いたところ、家計の管理方法によって違いが出た。クロス・マーケティング調べ。 - サラリーマンの小遣いが、下がるのは20××年
「お小遣いが足りない。毎月、やりくりが大変」という人も多いのでは。新生銀行が行った調査によると、サラリーマンのお小遣いは30年前の水準にまで逆戻りした。気になるのは今後のこと。上がるの? それとも下がるの? - 「毎月“お小遣い”が増えますよ」の甘い誘いにご用心
高い手数料の投信が、なぜかよく売れている。高い手数料を支払えば儲かる確率が高いのか。どうやら人気の背景には、金融機関の手数料稼ぎがあるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.