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第3回 「iBeacon」と「スマホアプリ」の深い関係:ビジネスパーソンが理解しておくべき、新時代のキーワード(1/4 ページ)
iBeaconは、自分のスマホに「該当アプリ」を入れてはじめて意味をなす。これは、要はどういうことなのか。そして、iBeaconの本格普及をふまえたOSの新バージョン「iOS 8」に導入予定の機能と、その意味を解説する。
前回、前々回と「iBeaconの基礎」について、具体的な利用例を紹介して説明した。
iBeaconは、専用の発信装置(ビーコン発信器)から定期的に出されている信号情報に過ぎない。それを使ってさまざまな“仕掛け”を実現するのが、スマホに入れる「該当アプリ」だ。
逆に言えば、「アプリ」を利用できないデバイスでは(専用デバイスでない限り)iBeaconは意味をなさないことになる。今回は、このiBeaconとスマホアプリの切っても切れない関係にを説明しよう。
iBeaconの動作は、すべて「アプリ」次第
iBeaconの信号を発するビーコン発信器は、手のひら大から、ポスター型の薄型のもの、レストランにある塩・コショウの小容器ほどのサイズのものから、PCに取り付けるUSBモジュール型のものまで、さまざまな形状がある。
2014年現在よく利用されているのは、「バッテリー内蔵式」で、設置しやすく存在も隠しやすい小型モジュール型のものだ。バッテリーのサイズにもよるが、バッテリーの入れ替えなしで数カ月〜1年ほど動作する。この間、1秒間に10回ほど、あるいはもっと間隔の長いもので1分間に1〜2回など、バッテリーが切れるまで信号をずっと発信し続ける。
2014年5月「ワイヤレスジャパン2014」で展示されていたビーコン発信器(Nordic Semiconductor製チップ搭載)の一例。設定にもよるが、ボタン電池1つで数カ月〜1年ほど動作するという。ワイヤレスジャパンでは、TKOモバイル/Tangerine社がイベントの公式アプリとともに同社のビーコンマネジメントシステム「Tangerine」を用いた展示会向けBeaconシステムのデモ展示を行っていた
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