英語学習を継続し、英語力の衰えを防ぐには(2/2 ページ)
社会人が英語の勉強を継続し、英語力を維持するためにはどんな方法が有効なのだろうか。TOEICなどのテスト受験は、自分の実力を知るだけでなく、学習継続にもつながることが分かった。
TOEICテスト受験という適度な負荷をかけて英語力の衰えを防ぐ
全員を対象にした「TOEICテストを受けたことがあるかどうか」の質問では、3割が「ある」と回答。そのうち、英語学習継続者の9割が、社会人になってから1回以上受験しており、英語学習にTOEICテストを活用していることが分かった。
また、TOEICテストの受験経験のある人を対象にした「TOEICテストを最後に受験したときと比べて、英語力が衰えたと感じるかどうか」の質問に対して、6割が「感じる」「まあ感じる」と回答したが、社会人になってから受験たことのある人とない人で比較すると、「ある人」では48.8%が、「ない人」では83.7%とという結果になった。
これらのことから、英語力の維持には「1. 英語学習の継続」「2. TOEICテストの継続受験」が有効であることが明らかになった。
TOEICテスト受験が、英語学習継続のためのモチベーションアップと英語力維持につながるのはなぜなのか。人間性脳科学研究所所長 理学博士の澤口俊之氏によれば、「受験する人の多くがテストを受けるときに、点数の見込みを立てていると思うが、これが脳科学的に非常に重要。テストを受けて自分の実力を知り、予想したとおりに点数が上がった場合、自分の頑張りを評価することになる。逆に低い点数だった場合には、後悔し、そこからまた頑張ることで次は良い結果が出せるというデータが出ている」という。テストを受験することによって自分の実力を知り、自分を評価し、次のステップへと進ませるため、英語学習を継続していく力になるという。
「継続は力なり」とは昔からの格言だが、目標なしに続けるのは難しい。グローバル化の進むビジネスの世界において、これからは英語力が求められると分かっていても、なかなか続けられないもの。英語は勉強したいがなかなか続かないという人は、TOEICなどのテストを受験し、具体的な目標を据えてみてはどうだろうか。
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