Mobile Weekly Top10携帯電話のプラットフォーム戦争,開戦は近い?
先週,Top10には携帯電話の今後を占う上で気になる記事が2本ランクインした。J-フォンのJavaに関するものと,QualcommのBREWだ。 NTTドコモが503iシリーズでJavaをサポートし,発売される機種が軒並み話題になっている。続いてJavaをサポートするのはJ-フォン。そしてau(KDDI)もJavaをサポートし,年末には「BREW」が待っている。携帯電話上のアプリケーションプラットフォームが,今年中,早ければ夏には出そろうことになる。 状況をまとめるとこうだ。
これまで,携帯電話のデータ通信サービスは,コンテンツ提供者から見た場合,compactHTML,WML,MMLなどの記述言語の違いが大きなポイントだった。しかし,WAPの歩みよりにより,今後,記述言語は統合へ進むことが分かっている(2月21日の記事参照)。iモード端末向けの組み込みブラウザで有名なACCESSも,WMLやXHTML Bacisに対応した新ブラウザを発表した(3月19日の記事参照)。 今後の携帯電話サービスの差別化は,少しずつではあるがアプリケーションプラットフォームに移っていく。つまりコンテンツ提供者にとっては,コンピュータ上で争われた“DOS対MacOSの戦い”のようなことが,携帯電話でも起こってくる。 CLDCをベースとしたJavaは,標準的なプラットフォームとなるのが確実視されている。しかし,ドコモとJ-フォンだけを見ても,その味付けはかなり異なる。 ドコモは機能は制限しても,セキュリティを重視。その結果,早期の規格公開が可能となった。J-フォンは,“通信キャリアが認証を行う”という形を取る代わりに,ハードウェアにもアクセスできる大きな機能拡張を行う。 また,J-フォンは世界最大の通信キャリア英Vodafoneとプラットフォームを共通にすることで,潜在市場としてはドコモを凌ぐという。潜在市場の大きさでは,世界で7000万人ものユーザーが利用しているcdmaOneチップを供給するQualcommも,ドコモよりも大きな影響力を持つだろう(3月16日の記事参照)。 どんなプラットフォームが成功を収めるのかに注目が集まる。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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