Mobile:NEWS 2002年12月12日 02:58 AM 更新

Mobile Weekly Top10
新FOMA端末で、年度末32万契約の達成なるか

新型FOMA端末に対する前評判は予想以上に高そうだ。しかし年度末32万契約というのは、FOMAが1年かけて獲得してきた契約者数を、今後4カ月で倍増させるという意味。新FOMA端末はその牽引力となり得るか?

Weekly Mobile Top10 Top10 12月5日〜12月11日
1位 ドコモ、バッテリー強化、動画メール送信対応のFOMA〜3機種発表
2位 FOMAの逆襲が始まる?〜PDCとのデュアルも
3位 「とにかく“待つ”は排除したかった」〜日立に「A5303H」を聞く
4位 “携帯のOS”に狙い定めるMicrosoft
5位 カシオのムービー端末「A5302CA」、店頭に並ぶ
6位 「SH251iS」の“使いやすさ”を探る
7位 着メロの進化形目指す〜「着うた」の裏側
8位 auの「CDMA2000 1x」が400万突破〜うち半数がカメラ付き
9位 その時間、その場所にいる人に向けた情報を発信〜ナンパもできる「ナビゲッティ」
10位 400万契約も目前のCDMA2000 1x──11月事業者別契約者速報

 先週のJ-フォンの3Gに続き(12月5日の記事参照)、今週のアクセスランキングトップはドコモの3G──FOMAだった。今回の新しいFOMA端末に関しては、「興味深い」「少し期待している」という声をよく聞く。

 しかしドコモの発表自体は、非常に控え目な印象だった。「今度のFOMAはすごい。これで本格的に3Gに移行する……」と話してもおかしくないほど、端末の機能強化は進み、エリアも急ピッチで拡大している。しかし津田志郎副社長の話し方は、“これではまだまだ不十分”というものだ。

 約180時間に伸びた待ち受け時間も、「さらなる長時間化を目指す」。90%達成を目前に控えたサービスエリアにも不満で、PDCとのデュアルモード端末を用意する。今後の契約者数予想についても、「当初に比べるとやや後ろにスライドした」と言うなど、“意気込みを見せる”には至らなかった。

 昨年の11月、FOMAスタートに当たって、あまりに壮大な夢を語ったことへの反省もあるのだろう。「3Gならではのサービス。それが強調されすぎた嫌いもある」と津田氏は今年を振り返る。

 FOMAにとって、2002年が順調という言葉からはかけ離れた年だったのは間違いない。待受時間が短く、エリアも狭いままで大々的に売り出されたFOMAに悪評が付いたのは、ある意味、当たり前のこと。もともとも目論見では、今年のワールドカップを目処に考えていた国際ローミングも、海外の相次ぐ3Gサービス延期で、明確な時期は分からない。

 「2003年3月までに130万……」という当初の目標も、達成されると信じている人に会ったことはなかった。逆に32万に下方修正された今でも、「微妙な線」と見る業界関係者は多い。

 ともあれ新しいFOMA端末は、発表会で見た限りではこれまでの悪評を払拭するのに十分な、出来のいい端末に感じた。

 ただし11月末で、14万9000契約に過ぎず、このところ月間純増数は1万にも満たないことが多いのが、FOMAの実績。今後12月からの4カ月間で、平均して月間約4万3000の純増を果たさないと32万には届かない。ドコモでは、2003年3月までに、P2102Vを筆頭として合計約30万台を販売するという目標を立てている。


サービスエリアが広がっているにもかかわらず、月間純増数は低いレベルのまま。点線のペースで進まないと32万という目標も達成できない

[斎藤健二, ITmedia]

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