第3回 着信ランプやmicroSDスロットはどこにある?――KCP+端末:最新ケータイ徹底比較(au 2009年春モデル編)
サイズや重さなどの基本スペックはカタログを見れば分かるが、着信ランプや外部メモリスロット、赤外線ポートの位置などは実際に端末を手に取らないと分からないことが多い。今回は端末の外観で気になるポイントをお伝えする。
着信ランプ:H001とCA001はLEDディスプレイが点灯
着信ランプは、「Walkman Phone, Premier3(以下Premier3)」「Walkman Phone, Xmini」「Cyber-shotケータイ S001」「フルチェンケータイ T001」「SH001」「P001」はメロディ連動と5つの点灯パターンを設定でき、1パターンにつき7つのランプ色を選べる。一方、背面のLEDディスプレイが着信LEDとしても機能する「Woooケータイ H001」と「CA001」は、メロディ連動と点灯のオン/オフのみ設定でき、点灯カラーの設定はできない。
ランプ色を変更できないH001とCA001は「アドレス帳に登録した人によって点灯カラーを変えたい」という人には不便だが、H001は15×5ドット、CA001は17×7ドットと広範囲に点灯するので、点灯範囲の狭いほかの機種よりも見やすい。また、SH001はこの中では珍しく、2カ所ある背面の円形部分が点灯するので目立つ。
内蔵メモリと外部メモリ:microSDスロットはどこにある?
ケータイで頻繁に静止画や動画を撮影したり、ワンセグで録画をしたりといった人は、内蔵メモリの容量と、対応する外部メモリをチェックしておきたい。
内蔵メモリの容量は、外部メモリに非対応のXminiが約3.584Gバイトと最大で、次いで約750MバイトのP001、約740MバイトのSH001が大きい。Premier3は50Mバイト、S001は70Mバイトと心もとないが、Premier3は2Gバイト、S001は1GバイトのmicroSDが付属する。
外部メモリについては、Xmini以外の機種が最大2GバイトのmicroSDを利用できるが、4Gバイト以上のmicroSDHCは、この中では全機種とも利用できない。ドコモとソフトバンクはmicroSDHCに対応する機種が増えているので、auには次期モデルでの改善に期待したい。
外部メモリスロットは側面に備える機種が多いが、S001とT001はバッテリーカバーの内側にあり、いったん電源を切り、バッテリーパックを外さないと、microSDを着脱できない。この2機種で外部メモリのデータをPCで読み書きすることが多い人は、USBケーブルやBluetooth機能を利用する方がスムーズだろう。
内蔵メモリ容量 | 外部メモリ(最大容量) | 外部メモリスロットの位置 | |
---|---|---|---|
Premier3 | 約50Mバイト(BREW専用に別途約50Mバイト) | microSD(2Gバイト)※2GバイトmicroSDが付属 | 左側面 |
Xmini | 約3.584Gバイト(BREW専用に別途約50Mバイト) | - | - |
S001 | 約70Mバイト(BREW専用に別途約30Mバイト) | microSD(2Gバイト)※1GバイトmicroSDが付属 | バッテリカバー内部 |
H001 | 約500Mバイト(BREWフォルダ共有) | microSD(2Gバイト) | 左側面 |
T001 | 約100Mバイト(BREWフォルダ共有) | microSD(2Gバイト) | バッテリカバー内部 |
CA001 | 約500Mバイト(BREWフォルダ共有) | microSD(2Gバイト) | 左側面 |
SH001 | 約740Mバイト(BREWフォルダ共有) | microSD(2Gバイト) | 左側面 |
P001 | 約750Mバイト(データフォルダ約700Mバイト、BREWフォルダ約50Mバイト) | microSD(2Gバイト) | 左側面 |
赤外線通信:閉じたまま簡単に通信できる機種は?
赤外線ポートの位置 | IrSimple | |
---|---|---|
Premier3 | 裏面 | - |
Xmini | 右側面 | - |
S001 | ディスプレイ部先端 | - |
H001 | 裏面 | ○ |
T001 | 裏面 | - |
CA001 | ヒンジ部 | ○ |
SH001 | 裏面 | ○ |
P001 | ディスプレイ部先端 | - |
赤外線でアドレス帳などのデータをやり取りする際に、ポートの場所がすぐには分からないことはないだろうか。赤外線ポートはディスプレイ部先端のほか、側面や裏面、ヒンジ部など、一見すると分かりにくい場所に備える機種もある。
赤外線通信はお互いのケータイを向かい合わせて行うので、ポートがディスプレイ部にある方が、縦に持ったまま向きを変える必要がないので便利だ。側面や裏面にポートがあると、自分か相手のどちらか一方がケータイの向きを変える必要があるので、やや手間が増える。
この中でディスプレイ部先端に赤外線ポートを備えるのは、S001とP001の2機種。Xminiは右側面、Premier3、H001、T001、SH001は裏面のカメラレンズ付近、CA001はヒンジ部にポートがある。スライド端末で先端にポートがあるS001は、閉じたまま簡単に赤外線通信ができて使いやすい。CA001はヒンジ部にポートがあるので、赤外線通信をするときは、(ディスプレイを回転して閉じた)ビューアスタイルにするなど、少し工夫がいりそうだ。
また、H001とCA001、SH001は、より高速な赤外線通信ができる「IrSimple」に対応している。
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関連リンク
- 「Walkman Phone, Premier3」製品情報(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)
- 「Walkman Phone, Xmini」製品情報(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)
- 「Cyber-shotケータイ S001」製品情報(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)
- 「Woooケータイ H001」製品情報(日立製作所)
- 「フルチェンケータイ T001」製品情報(東芝)
- 「CA001」製品情報(カシオ計算機)
- 「SH001」製品情報(シャープ)
- 「P001」製品情報(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)
- 製品ラインアップ(au by KDDI)
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