iPhoneでFeliCaカードの読み書きができる ケース型電子決済ソリューション
mophieとフライトシステム コンサルティング、フォーカルポイントコンピュータの3社が、FeliCaリーダー/ライターを搭載したiPhoneケースを用い、電子決済が行えるソリューションを開発中だ。
米mophieとフライトシステム コンサルティング、フォーカルポイントコンピュータの3社が1月19日、非接触IC「FeliCa」の読み書きに対応したカードリーダー/ライター内蔵ケース「marketplace FeliCa対応版」を用いたモバイル電子決済ソリューションを発表した。3社は2010年春に、このケースを使ったiPhone用電子決済ソリューションを提供予定。2010年中に、日本でクレジ ットカード決済用のソリューションをリリースする計画だ。
marketplaceは、mophieが米国で発表したクレジットカードリーダー付きのiPhoneケース。フライトシステム コンサルティングとフォーカルポイントコンピュータが活用するのは、このケースをベースにFeliCaのリーダー/ライター機能を持たせたもの。
FeliCa搭載カードの情報をiPhone上で読み書きできる専用のソフトウェアを用意しており、この電子決済ソリューションを利用すればコンシューマーユーザーが乗車履歴の照会や電子マネーの残高照会、経費精算、チャージ、電子マネーを用いた支払い、ポイントの確認や特典交換などができるようになるという。具体的な対応サービスなどはまだ明らかにされていないが、既存のFeliCaカードをこれまで以上に便利に活用できるようになりそうだ。
また法人向けには、社員の交通費精算や日報の管理、医療分野での患者情報の管理といった、FeliCa技術を用いたサービスとの組み合わせを想定。営業店舗で電子決済端末として用いることも可能になるという。
なお本製品は、おサイフケータイのようにiPhoneをリーダー/ライターに直接かざして決済ができるようにするものではなく、あくまでもFeliCaカードのリーダー/ライターをケースに内蔵した製品ということになる。
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