第1回 タッチパネルの動作はどれだけ速い?――「F-06B」:「F-06B」の“ここ”が知りたい
ドコモの夏モデル「F-06B」はタッチパネルの使い勝手が改善されており、これまでのFケータイよりもスムーズに操作できるようになった。どれだけ速くなったのか、動画でチェックしていこう。
NTTドコモの富士通製端末「F-06B」は、フルハイビジョン動画を撮影できる1320万画素カメラやIPX5/IPX7/IPX8相当の防水性能、3.5インチのフルワイドVGA液晶など、スペックの高さが際立つモデルだ。F-06Bは2009年夏モデルの「F-09A」の後継機種でもあり、スライド+ヨコモーションスタイルを採用するほか、ディスプレイには静電式のタッチパネルを搭載している。このタッチパネルの感度は「F-01B」よりも6倍増しており、ユーザーインタフェースも含めて操作性が大きく向上している。
実際のところ、F-06Bのタッチパネルはどの程度使いやすくなっているのか。今回はタッチパネルの使い勝手を動画で見ていこう。
待受ランチャーとメニュー周り:スピードとUIを改善
F-06Bにはタッチパネルを利用したショートカット機能として「待受ランチャー」が新たに搭載されており、待受画面をタップすると、ランチャーが下から上へ現れる(もう1度タップするとランチャーが上から下に戻る)。Android端末のように、ランチャーの先端に触れて指をスライドさせてもランチャーの出し入れができるが、動きはあまりスムーズではなかった。タップで操作した方がよさそうだ。
メインメニューから第2階層以降のアクセスもスムーズで、ストレスを感じることはほとんどなかった。また、写真記事でも解説済みだが、F-06Bでは第2階層以降の項目一覧が大きな文字と広い行間で表示され、カーソルが合っていない項目にも1回タップするだけでアクセスできるようになった(これまでの機種では2回タップする必要があった)。なお、メインメニュー→「本体設定」→「その他設定」→「タッチ操作モード設定」から「2タッチ操作モード」を選ぶと、1ページあたりに表示される項目数が増える。
iモードブラウザ:フリックで素早くスクロール
iモードブラウザは、タッチパネルと画面下部のアイコンを用いて操作する。画面を上下にフリックすると勢いよくスクロールするので、1ページあたりの分量が多いサイトを見るのに便利。ただしiMenuトップのFlashページはタッチパネルの操作には対応しておらず、スクロールやリンクの選択には画面下部のアイコンを使う必要があるが、「アイコンiメニュー」に変更すれば、タッチ操作が可能になる。ピンチイン/アウトで画面を縮小/拡大する操作にも対応していない。
「戻る」「進む」操作はアイコンから行う。また、モーションセンサーと連動しており、端末を90度傾けるとiモードサイトも横画面で表示される。
ブルブラウザ:スマートフォンより動作が緩慢?
フルブラウザはピンチイン/アウトの操作に対応しており、iPhoneやAndroid端末などと同じ感覚で操作できる。ただ、(容量の大きいITmediaのサイトで確認したこともあってか)iPhoneやXperiaなどと比べると、動作はやや緩慢な印象で、リンクをタップしても反応しないこともあった。iモードブラウザと同じく、モーションセンサーと連動した横画面表示も可能。
画像ビュワー:フリックすると素早く前後の写真が表示
F-06Bのカメラで撮影した写真を「データBOX」の「マイピクチャ」→「カメラ」から表示。画像を表示してからディスプレイを左右にフリックすると、前後の画像にヒュッ、ヒュッと素早く切り替わる。一瞬で切り替わる様子が実に心地よく、大量の写真を閲覧するのに嬉しい作りといえる。ピンチイン/アウトで縮小/拡大もできるほか、モーションセンサーと連動した縦横表示の切り替えも可能だ。
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