mmbi、Xperiaを使ったマルチメディア放送のデモを公開――UIは使いやすい?:ワイヤレスジャパン2010(2/2 ページ)
ドコモブースでは、特設スタジオでライブ配信を交えながら、mmbiがマルチメディア放送のデモを実施。「Xperia」を用いて、具体的な操作法を紹介していた。「直感的な操作を目指した」というユーザーインタフェースはどの程度使いやすいのだろうか。
コンテンツの利用にはSIMとmicroSDが必要
これまでのケータイコンテンツは、ユーザーが手動でダウンロードをする必要があるが、マルチメディア放送は、あらかじめ決められた時間に自動でコンテンツが配信されるのがメリットの1つ。mmbiはこの仕様を活用した「コンテンツレコメンドサービス」を採用しており、ユーザーがあらかじめ登録した趣味嗜好に合わせたコンテンツを自動で配信する。さらに、視聴履歴に基づいたコンテンツも配信するので、視聴するほどにレコメンドの精度が上がる。
コンテンツが自動で配信されるのは便利だが、大容量のデータをどれだけ保存できるのかという問題もある。説明員によると、コンテンツは基本的に外部メモリ(microSD)にのみ保存可能だという。商用サービスが開始される予定の2012年に、microSDの最大容量がどの程度まで増えているのかは気になるところだ。なお、著作権の問題から、microSDに保存したコンテンツをPCなどへバックアップすることは「現状では難しい」(説明員)。また、iモード公式サイトからダウンロードしたコンテンツと同じく、マルチメディアコンテンツはSIMカードとひも付けられており、コンテンツの閲覧には「SIMカード」「microSD」「端末」の3点が必要になる。
一方で、テレビやPCなどへの外部出力については積極的に対応させる構えだ。「最近はSH-07Bのように、Micro HDMI端子を搭載したモデルもある。HDMIケーブルはコピー制御が効くのでやりやすい。セキュリティ上問題がなければ、mmbiの映像コンテンツをテレビの大画面でも楽しめるようになるだろう」と説明員は話していた。
まずは「iアプリ」の対応を優先する
今回はXperiaのデモのみを実施していたが、ブースには一般のドコモ端末も展示されており、Xperiaと同様のアプリのイメージ画面が表示されていた。ドコモとしては、基本的にどのOSの端末にもマルチメディア放送は対応させる構えだが、まずは「最もシェアの大きい一般ケータイから対応させることになる」(説明員)とのこと。「チューナーを含むハードウェアの開発はほぼ終わっている。一般のケータイはiアプリで対応させることになるので、今後はアプリの開発を中心に進めていく」(説明員)
料金については「月額課金が基本となり、その上で見たいコンテンツに応じて追加課金をする予定」(説明員)とのこと。
このほか、ドコモブースではISDB-Tmmのチューナーを内蔵したタブレット型端末の試作機「Life Touch」や、モバイルルータ経由の無線LANを使い、iPadで映像を視聴するイメージデモ、近距離無線通信機能のTransferJetや、Bluetoothを用いてケータイからPCへ映像コンテンツを転送するイメージデモも行っていた。
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