spモードメールは“家族間メール無料”の対象? Wi-Fi経由で使える?:ふぉーんなハナシ
ドコモがスマートフォン向けに提供予定のspモードメールは、iモードメールと同じ感覚でメールをやり取りできる。では、iモードメールと同じく、「ファミリー割引」を契約した家族とのメールは無料になるのだろうか。
NTTドコモが9月に提供予定のスマートフォン向けISP「spモード」を利用することで、スマートフォンでも「@docomo.ne.jp」を使ったメールが利用可能になる。このspモードメールは専用アプリを使うことで、iモードメールと同じ感覚でメールをやり取りできるのが特徴だ。
ただし1つだけ注意したいのが、spモードメールは家族間メール無料の対象にはならない点だ。ドコモの「ファミリー割引」を契約すると、家族間のiモードメールの送受信が無料になるが、残念ながらspモードメールには適用されない。
つまり、スマートフォンから家族のiモード端末にspモードメールを送信した場合、iモード端末の受信料は無料だが、スマートフォンには送信料がかかる。逆の場合も同様で、iモード端末からスマートフォンにiモードメールを送った場合、iモード端末は無料で済むが、スマートフォンには受信料がかかる。当然、スマートフォン同士でspモードメールを送受信した場合、どちらにも送受信料がかかる。
ドコモによると、iモードメールとspモードメールはISPが異なるため、システム上の問題から無料化が難しいのだという。また、今後spモードメールを家族間無料の対象にする予定は「現時点ではない」とのこと。
ただし、spモードメールを無料で利用する手段はある。ドコモに確認したところ、spモードメールは、割引サービス「メール使いホーダイ」の対象には含まれる。メール使いホーダイは、月額780円の「タイプシンプル バリュー」(バリューコースの場合)と月額0~4410円(フルブラウザとスマートフォンの利用時は5985円)の「パケ・ホーダイ シンプル」を選択することで、国内のiモードメールとmopera Uメールの送受信が無料になるサービス。これが9月以降はspモードメールにも適用されることになる。
タイプシンプル バリューは無料通話分がなく、メール使いホーダイでは同プラン以外は選べないので、通話をよくするユーザーには向かない。ただ、それ以外のプランを選んだ場合でも、パケット通信料を上限の5985円まで毎月使っている場合は、家族間メールが無料でなくてもほぼ影響はない。影響があるのは、メール使いホーダイを契約しておらず、なおかつパケット通信料の上限を抑えたい人などが考えられる。
どの程度のデメリットがあるのか、そもそもデメリットがあるのかはユーザーによって異なるが、家族間でよくメールをやりとしていて、spモードの契約を考えている人は覚えておきたい。
また、spモードメールを利用できるのは「3Gネットワークのみで、無線LAN経由では利用できない」(NTTドコモ)。したがってspモードメールを“無料”で利用できるのは、現時点では「メール使いホーダイ」を契約した場合のみとなる。
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