Nokia初のWindows Phone「Lumia 800」「Lumia 710」発表
フィンランドのNokiaが10月26日(現地時間)、英国で開催したNokia World 2011で、2機種のWindows Phone「Lumia 800」と「Lumia 710」を公開した。
Nokia Lumia 800は、ワイドVGA(480×800ピクセル)表示に対応した3.7インチのAMOLEDディスプレイを採用するWindows Phone 7.5搭載の上位モデル。外観はMeeGoを搭載していた「N9」とほぼ同じだ。CPUにはQualcommのSnapdragon MSM8255(1.4GHz)を採用しており、512Mバイトのメインメモリを備える。ストレージ領域は16Gバイト用意されるが、microSDは非サポート。
Carl-Zeissレンズ搭載のカメラは有効約800万画素のCMOSセンサーを搭載。1280×720ピクセルのHD動画も撮影できる。通信方式はHSDPA 14.4Mbps/HSUPA 5.7MbpsとEDGE/GPRSが利用でき、周波数帯はW-CDMAの850/900/1900/2100MHzとGSMの850/900/1800/1900MHzに対応する。このほかIEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRなどをサポートする。バッテリー容量は3.7V 1450mAhで、3G環境では連続通話時間が570分、連続待受時間は335時間。連続音楽再生は55時間、連続動画再生は7時間。
ボディカラーはビビッドなCyan、Magenta、Blackの3色を用意した。製品にはステレオヘッドセット「WH-902」も付属する。外形寸法は幅61.2×高さ116.5×厚さ12.1ミリ。重量は約142グラム。SIMはMicro SIMが利用可能。価格は420ユーロ前後(4万円台半ば)になるという。
Nokia Lumia 710は、BlackとWhiteの2色のボディーに、それぞれ異なる5色の背面カバーを採用した低価格なWindows Phone。OSのバージョンは7.5で、CPUにはQualcomm Snapdragon MSM8255(1.4GHz)を搭載した。512Mバイトのメインメモリと8Gバイトのストレージ領域を持つ。ディスプレイは3.7インチのTFT液晶で、表示解像度はワイドVGA(480×800ピクセル)。
カメラは有効約500万画素CMOSで、HD動画の撮影も可能。通信方式はHSDPA 14.4Mbps/HSUPA 5.7MbpsとEDGE/GPRSが利用でき、周波数帯はW-CDMAの900/1900/2100MHzとGSMの850/900/1800/1900MHzに対応する。そのほかIEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRなどが利用可能だ。バッテリー容量は3.7V 1300mAh。3G環境での連続通話時間は456分、連続待受時間は400時間。連続音楽再生は38時間、連続動画再生は6時間。
ボディカラーは前面がWhiteもしくはBlackで、それぞれのカラーに対してWhite、Black、Cyan、Magenta、Yellowの背面カバーの組み合わせが用意される。外形寸法は幅62.4×高さ×119×厚さ12.5ミリ、重量は約126グラム。こちらもSIMはMicro SIM対応で価格は270ユーロ前後(2万円台後半)になる見込み。
Lumia 800、Lumia 710のいずれもまずはフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、英国で販売する。
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