第5回 バッテリーはどれだけ持つ?――「Xperia AX SO-01E」:「Xperia AX SO-01E」の“ここ”が知りたい
スマートフォンを使ううえで困るのがバッテリーの持ち。スタミナにこだわっている機種は、たいてい大容量のバッテリーを搭載しているが、Xperia AXは標準的な容量。果たしてスタミナはどの程度あるのだろうか?
「Xperia AX SO-01E」のバッテリー容量は1700mAh。1840mAhの「Xperia acro HD SO-03D」よりもバッテリー容量は減っているが、Xperia AXではCPUの世代が新しくなり、省電力化が図られている部分もあるはず。Xperia AXのバッテリーはどれだけ持つのか。YouTubeを連続再生させて調べた。
テストはXiのアンテナが4本中3本の表示がある場所で行い、15時に開始。YouTubeで10時間という長時間の動画が投稿されていたので、これを再生し続けることにした。Wi-Fiはオフ、GPSはオン。ディスプレイは表示し続ける(再生中は特に設定しなくても表示し続けた)。画面の明るさと音量は手動で中くらいに設定し、イヤフォンを接続。バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用した。
バッテリー残量が0になったのは19時55分。連続再生時間は4時間55分だった。ワンセグの連続視聴時間も公式スペックで約5時間だが、ストリーミング再生も5時間が目安になりそうだ。頻繁に画面が動かないブラウザならもっと長く使えるだろう。1700mAhという容量を考えると妥当な結果――というのが筆者の印象だ。ただ最新のスタミナをウリにしたスマートフォンと比べた場合は物足りない。同様のテストをして連続7時間視聴できた機種もあったからだ。
Xperia AXはガンガン使うヘビーユーザーにはスタミナが物足りないかもしれない。そこで活用したいのが「省電力モード」。この機能では、画面の明るさを抑え、スリープまでの時間を短くするほか、バイブ、Wi-Fi、GPS、Bluetooth、自動同期、データ通信などを一括でオフにできる。省電力モードは本体の「設定」→「電源管理」からアクセスでき、3種類のモードを選べる。Wi-Fiだけはオンにする、画面は明るいままなど、各項目は自分でカスタマイズしてもよい。
省電力モードを初期の状態に戻したいときは、省電力モードのトップ画面にあるツールアイコンをタップすれば、「リセット」を押せばよい。また、同じツールアイコン内に「ステータスバーにアイコンを表示」がある。これは前述のBattery Mixというアプリもそうなのだが、バッテリー残量をステータスバーに表示する機能。「バッテリーのピクトアイコンでは大まかな表示で分かりにくい」という人は有効にしておこう。
残り2種類のモードは自動的に省電力モードに移るためのもの。「低バッテリーモード」はバッテリー残量に合わせて省電力モードが自動的に有効になる。初期設定では残量29%で始まるが、自分で残量を自由に変えられる。早めに起動できればそれだけ長持ちするはずだ。また「100%」で起動するようにすると、「省電力モード」を選択しなくても常に省電力モードになる。「タイマーモード」では、指定した時間帯に省電力モードに移る。初期設定は0~7時。就寝中はスマホを使わないから省エネにしておく、といった使い方ができる。時間帯は変更可能だ。
これら2種類のモードの省エネ項目は省電力モードと同じ。ただしモードごとにカスタマイズできるので、例えばタイマーモードのときは画面を暗くするが、低バッテリーモードのときは画面を明るくする、といった使い方に合わせた設定をするとよい。
なお、Xperia AXは「急速充電」に対応しているため、ドコモ純正の「ACアダプタ 04」を使えば短時間で充電が可能だ(関連記事)。スタミナとはちょっと違うが、Xperia AXは電気の無駄遣いを抑えるため、満充電になると、それ以上充電をしないよう「コンセントから充電器を抜いて」という通知が表示される。節電が求められるご時勢に合った配慮と言える。
単純にスタミナだけを考えれば、Xperia AXは標準的と言えるが、省電力モードを使えば、さらにスタミナを伸ばすことができる。また急速充電への対応で、充電を早く済ませられるようにもなる。Xperiaシリーズの古い機種から移ってきた人は、使い方にもよるが若干スタミナ面でメリットがありそうだ。
充電を終えバッテリー残量が「100%」になると「省エネルギー」のアイコンがステータスバーに出る。通知パネルを見るとコンセントから充電器を抜くように指示が。無視していても表示されるだけだが、節電の「気づき」になる
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