いろいろな用途に1台でジャストフィット――ASUS「ZenPad 8.0(Z380KL)」レビュー:電話もできます(2/3 ページ)
ASUSの「ZenPad 8.0(Z380KL)」は税別で3万円を切るLTE対応タブレットだ。しかも、この手のものとしては珍しく、音声通話もできる。
LTEや音声通話にも対応するモバイル通信機能
Z380KLは、税別で3万円前後の価格帯ながら、LTE/3G/GSMのモバイル通信機能を有する。SIMカードはmicroサイズで、対応する周波数帯域は以下の通りだ。
- LTE:Band 1/3/8/9/18/19/26/41
- 3G(W-CDMA):Band 1/6/8/9
- GSM:850/900/1800/1900MHz
周波数帯的にはLTEネットワークはNTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンク/Y!mobileいずれにも対応している。ドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードを挿入してみると、すぐにアンテナピクトが立った。その後、APN(※)の設定画面を表示すると、ドコモの「mopera U」と主要なMVNOのAPNがプリセットされていた。幸いにも、今回利用するMVNOのAPN設定はプリセットされていたため、一覧から選択してすぐに「4G」表示が出て、LTEでデータ通信ができた。なお、LTE通信におけるZ380KLの理論上の最高通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsとなる。
これで、Wi-Fiがない場所でも、メールやSNSの閲覧、ナビゲーションや(通信容量・速度を気にしないなら)動画・音楽・電子書籍のダウンロードができる。
※Access Point Name:データ通信の接続先を特定する情報
普通のモバイル通信対応のAndroidタブレットなら、「データ通信ができる」でおしまいだが、Z380KLには3G・GSMでの音声通話機能が付いている。本体上部のスピーカーは受話部を兼ねていて、電話をする際はスピーカーあたりに耳を当てれば大丈夫だ。送話部(マイク)は、本体の下部に付いている。ダイアラー(電話発信アプリ)もしっかり付いているので安心(?)してほしい。
ただし、下の写真を見れば分かるとおり、本体を耳に当てて通話すると非常に“目立つ”。かといって、ハンズフリー通話をすると、相手の声も筒抜けになってしまう。スマートに通話機能を使いたい場合は、イヤフォンマイク、あるいはBluetoothヘッドセットを使うことをお勧めする。これらを使えば、別にケータイやスマホを持ち歩かず、Z380KL単体で結構便利に使えるだろう。
基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO」
関連記事
BIGLOBE SIMのセット端末に「ZenFone Selfie」「arrows M02」「ZenPad 8.0」を追加
モバイル通信サービス「BIGLOBE SIM」と組み合わせて利用するスマートフォン2機種、タブレット1機種を追加。また、万が一のトラブル時に交換機を使用できる「BIGLOBE端末あんしんサービス」にも対応する。ASUS、筆圧感知ペンにも対応したAndroidタブレット「ZenPad」3モデルを発表
ASUS JAPANは、1024段階の筆圧検知機能を備えた高機能Androidタブレット「ZenPad」シリーズの日本国内販売を発表した。ASUSが「Zensation」を開催――「ZenPad」シリーズや「ZenFone Selfie」を発表
ASUSがCOMPUTEX TAIPEI 2015に合わせて製品発表会を開催。3つのサイズからなるタブレット、自分撮りに特化したスマートフォン、そしてZenWatchの次期モデルを披露した。ASUSTek、ZenFoneタブレット版「ZenPad」に自撮特化「ZenFone Selfie」など2015年投入モデルを公開
COMPUTEX TAIPEI 2015開幕前日にASUSTekが新モデルを公開した。“高級そうな”デザインとともに、64ビット対応Snapdragonに“SoFIA”Core x3などにも注目だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.