Z380KLは、税別で3万円前後の価格帯ながら、LTE/3G/GSMのモバイル通信機能を有する。SIMカードはmicroサイズで、対応する周波数帯域は以下の通りだ。
周波数帯的にはLTEネットワークはNTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンク/Y!mobileいずれにも対応している。ドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードを挿入してみると、すぐにアンテナピクトが立った。その後、APN(※)の設定画面を表示すると、ドコモの「mopera U」と主要なMVNOのAPNがプリセットされていた。幸いにも、今回利用するMVNOのAPN設定はプリセットされていたため、一覧から選択してすぐに「4G」表示が出て、LTEでデータ通信ができた。なお、LTE通信におけるZ380KLの理論上の最高通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsとなる。
これで、Wi-Fiがない場所でも、メールやSNSの閲覧、ナビゲーションや(通信容量・速度を気にしないなら)動画・音楽・電子書籍のダウンロードができる。
※Access Point Name:データ通信の接続先を特定する情報
普通のモバイル通信対応のAndroidタブレットなら、「データ通信ができる」でおしまいだが、Z380KLには3G・GSMでの音声通話機能が付いている。本体上部のスピーカーは受話部を兼ねていて、電話をする際はスピーカーあたりに耳を当てれば大丈夫だ。送話部(マイク)は、本体の下部に付いている。ダイアラー(電話発信アプリ)もしっかり付いているので安心(?)してほしい。
ただし、下の写真を見れば分かるとおり、本体を耳に当てて通話すると非常に“目立つ”。かといって、ハンズフリー通話をすると、相手の声も筒抜けになってしまう。スマートに通話機能を使いたい場合は、イヤフォンマイク、あるいはBluetoothヘッドセットを使うことをお勧めする。これらを使えば、別にケータイやスマホを持ち歩かず、Z380KL単体で結構便利に使えるだろう。

5型台のスマホ(写真=左)とZ380KL(写真=右)で通話したときのイメージ。Z380KLを耳に当てて通話することはできるが、見た目的にも持つ手の負担的にもちょっと厳しめ。できればイヤフォンマイクかBluetoothヘッドセットの利用を勧めたい
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