ASUSTek、ZenFoneタブレット版「ZenPad」に自撮特化「ZenFone Selfie」など2015年投入モデルを公開COMPUTEX TAIPEI 2015(1/2 ページ)

» 2015年06月02日 02時46分 公開
[長浜和也ITmedia]

 ASUSTekは、COMPUTEX TAPIEP 2015の開幕前日となる6月1日(現地時間)に、台湾の台北市で関係者向けの製品説明会を行い、2015年に登場する予定の製品群を発表した。新製品として登場したのは「ZenFone Selfie」「ZenPad 8.0」「ZenPad S 8.0」「Zen AiO」「ProArt PA329Q」で会場には実機を展示していた。このほか、発表モデルには名前がなかったものの、「ZenPad 10.1」「ZenPad 7.0」も動作機材を展示していた。なお、新モデルの具体的な出荷時期と価格についてASUSTeKは示していない。

プロモーションキーワード「Zensation」をバックに2015年に投入する新モデルを紹介するASUSTek CEOのジョニー・シュー氏

“SoFIA”搭載タブレットで日本出荷の可能性も「ZenPad」

 タブレットラインアップの「ZenPad」シリーズでは、7型ディスプレイを搭載した「ZenPad 7.0」、8型ディスプレイを搭載する「ZenPad 8.0」と「ZenPad S 8.0」、そして、10型ディスプレイを搭載する「ZenPad 10.1」が登場する。説明会で展示していた機材のOSはすべてAndroid 5.0だった。それぞれのモデルで無線LANモデルとLTE/3G対応モデルをそろえるほか、ZenPad 10.1では、キーボードユニットをオプションで用意する。

キーボードユニットを備えてクラムシェルノートPCのようにも使えるZenPad 10.1(ASUSTek資料では10.1とあり、展示資料には10とある)

 システム構成では、開発コード名“SoFIA”のAtom x3-C3200、または、Atom x3-C3230を採用するモデルとAtom Z3580を搭載するモデルを用意する。無線接続でも、無線LANモデルとLTE対応モデルが登場する予定だ。

 画面表示補正技術では「VisualMaster」を導入した。ASUSのTru2LifeとTruVividをベースにしたこの技術では、ハイエンドテレビと同等のイメージプロセッサを実装し、コントラストやシャープネス、ダイナミックレンジなどの補正をピクセル単位で行う。

 ZenPad 10.1は本体サイズが251(幅)×172(奥行き)×7.9(高さ)ミリで、重さはLTE対応モデルで510グラム、無線LAN対応モデルで500グラムだ。キーボードユニットの重さは455グラムになる。

 なお、展示機材に用意していた製品説明資料では、LTE対応バンドの説明で、「WW/EU sku」「TW sku」とともに「JP sku」を記載していたので、日本向けモデルが登場する可能性は高い。JP skuで対応していたLTEバンドは、2100(BAND 1)、1800(BAND 3)、900(BAND 8)、1800(BAND 9)、850(BAND 18)、850(BAND 19)、850(BAND 26)、2500(BAND 41)。

本体とキーボードユニットは端子を利用した有線接続を利用する。カバーに隠れていたのはMicro SDスロットとSIMスロットだ

 ZenPad 8.0では、背面カバーを交換してデザインのバリエーションを増やす「Zen Clutch」「Zen Case」や、サブウーファを含めて6基のスピーカーを内蔵して、5.1チャネルサラウンドを再生できる「Audio Cover」、バッテリーを内蔵して15時間の駆動を可能にする「Power Case」などを用意する。

カラーバリエーションを拡張するZen ClutchやZen Caseを用意する

背面カバーと一体になったオプションのFolioケースを交換することで、デザインのバリエーションや機能を拡張できる。Audio Coverでは5.1チャネルサラウンドシステムを利用可能になる

サブウーファを含めた6基のスピーカーを内蔵する

 ZenPad S 8.0は、6.6ミリと薄く、重さ298グラムと軽量のボディが特徴だ。ディスプレイの解像度は1536×2048ピクセルを実現した。画面密度は324ppiになる。専用のスタイラス「Z Stylus」を備え、通常のペンに相当する“描き心地”を再現するほか、1024階調の筆圧も検知する。

ZenPad S 8。解像度は1536×2048ピクセルのアスペクト比3:4のディスプレイを採用する

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