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中古スマホの買取価格はSIMロック解除をしていたら変わる!?SIM通

盛り上がりが予想されている中古スマホ市場。中古スマホを購入する際には、SIMロック解除が可能かどうかが気になるところ。また、SIMロック解除の有無が買取価格に影響するのか、それぞれ調べてみました。

 昨年、安倍首相の鶴の一声で始まった「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」議論。この中で実質ゼロ円のような売り方や、キャリアのMNPによる特別値引き、それに伴うキャッシュバックの額を変えるような売り方を改めることが盛り込まれました。これによりユーザ負担が大きくなることが予想されます。そうしたことを受け、予想されているのが、中古スマホ市場の盛り上がり。

スマホのスペックや機能の飽和も中古スマホに貢献か

 中古端末が盛り上がる理由は他にもあります。スマホのスペック成長に落ち着きが見え、少し前に発売された機種でも使用時の不満はほぼありません。さらに昨年5月1日より開始したSIMロック解除義務化の動きもあり、中古市場は活性化するのではないかと見られています。

 そうすると気になるのは、「購入した中古スマホはSIMロック解除が可能なのか」「売却時にSIMロック解除されていると買い取り価格は変わるのか?」という点です。

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中古スマホのSIMロック解除可否は注意が必要!

 中古スマホを購入した場合、気になるのが、「SIMロック解除が可能かどうか」。大前提として、SIMロック解除できるのはその機種が販売されて180日以上経過している場合です。そのうえで、今回は中古スマホとなるので、「携帯電話を購入したユーザ」と「中古スマホを購入したユーザ」が別となっているため、注意が必要です。

 ドコモ、au、ソフトバンクを比較した際、ユーザとして一番使い勝手がいいのがau。端末の販売開始から180日経過していれば、中古スマホを購入してもSIMロック解除の手続きができます。中古購入時も特別SIMロック解除について気にする必要はなさそう。

 ソフトバンクもauと同じように、中古スマホを買ったユーザでもSIMロック解除できます。しかし、携帯電話を購入したユーザが回線を解約をした場合は「契約者本人が解約後90日以内に手続きをする」必要があるため、SIMロック解除が厳しくなります。また、ソフトバンクでは2015年5月以前に販売された一部機種に限り、SIMロック解除を受け付けています。

 最難関はドコモ。携帯電話を購入したユーザ以外はSIMロック解除を受け付けておらず、解約時は契約者本人が90日以内にSIMロック解除の手続きを行う必要があります。ドコモの中古端末を購入する際は、SIMロック解除してあるかどうかをチェックした方が良いでしょう。

 ただし、ドコモでは2011年4月~2015年4月に発売した機種であれば3,000円の手数料を払うことで、中古端末を購入したユーザでも持ち込みでSIMロック解除できます。2014-2015年冬春モデルのXperia Z3など、現在も人気の高い商品があるので、こうした端末は狙い目といえます。なお、2015年5月以前に発売されたiPhoneなどのApple製品はSIMロック解除対象外です。

 2015年5月以降販売のスマホに対する3キャリアのSIMロック解除条件は以下のとおりです。

ドコモ au ソフトバンク
SIMロック解除条件 購入後6ヶ月以上経過
※過去6ヶ月以上前にSIMロック解除をしていたら、即日解除可
購入後180日以上経過 購入後181日目以降
費用 WEB:無料
店頭:3,000円
WEB:無料
店頭:3,000円
WEB:無料
店頭:3,000円
SIMロック解除受付対象者 購入した本人のみ 制限なし 制限なし
中古持込み 旧契約者当人以外の中古端末の持込みは不可
※当人持込みは解約後90日以内
発売後180日以上経過 当人以外の中古持込みは発売後181日目以降
※当人持込みは解約後90日以内
※2015年5月以前に発売したスマホのSIMロック解除については、各キャリアサイトにて確認ください。

今後に期待したいSIMロック解除買い取り価格

 SIMロック解除したスマホを売却した際、SIMロック解除をしているものとしていないものでは買取価格に変化があるのか、複数の中古買取を行っているショップに確認してみました。

【ゲオアキバ店】
「SIMロック解除で買い取価格が変わることはございません」

【ドスパラなんば店】
「今のところ、SIMロック解除で価格が変わることはございません」

【イオシス買い取りセンター】
「SIMロック解除で価格が変わることはないのですが...あとは現場での判断となります」

 全てのお店が「買取額は変わらない」と回答。イオシスだけは若干の柔軟性を感じましたが、基本的に買い取り側はSIMロック解除を重要視していないようです。

 しかし、2016年1月現在SIMロック可能(発売から180日経過している)機種が、2015年の夏モデルの一部。3月下旬からiPhone 6s/iPhone 6s PlusのSIMロック解除が解禁となり、話題になると査定の条件に入る可能性は十分に考えられるのではないでしょうか。

 余談ですがヤフー・オークションなどの個人売買では、SIMロック解除済みの機種の方が少しだけ高く売れているようです。もしSIMロック解除済みの機種を少しでも高く売りたい場合は、オークションサイトなどを利用してみるのも1つの方法かもしれませんね。

(文:モバイルプリンス)

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